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血圧について
「血圧」とは? 血圧にはどうして2つの値があるの?
血圧について

普段よく耳にする「血圧」とは、心臓によって送り出された血液が動脈の壁を押す圧力のことです。正常の大人の正常血圧は100-130/60-85mmHgです。

「血圧」はどうして「108の72」といったように、いわゆる「上」と「下」の2つの値があるのでしょうか?

「上」の血圧は、ポンプ(左心室)が血液を押し出した時の「収縮期圧(しゅうしゅくきあつ)」と言われるもので、最高の圧力を示します。逆に「下」の血圧はポンプ(左心室)に血液を満たしている時で、「拡張期圧(かくちょうきあつ)」と言い、最低の圧力を示します。

血圧にはどうして2つの値があるの?
心臓のなかの血圧

ところで、普段、腕に膨らむ布を巻いて測る「血圧」は、実はいろいろな血圧のなかのひとつで「大動脈」の血圧のことです。血液が流れているところであれば、どこでもある程度は圧力がかかっているので、それぞれの場所での血圧があります。
心臓のなかの血圧もその一つで、ポンプとして働いている左心室や右心室、そこから血液を押し出された大動脈や肺動脈は、勢いよく血液が流れているため圧力は高いですが、タンクである左心房や右心房は、圧力が低いです。

心臓のなかの血圧は、このあとの「先天性心疾患」についての説明を理解するうえで重要です。心臓のなかの血圧の正常値(大人)は下の図のとおりです。全部覚えるのはとても難しいので、ここではポイントをおさえておきましょう。

左心室は肺以外の脳、肝臓、腎臓(じんぞう)、筋肉、などのたくさんの臓器に血液を送るため、とても強力なポンプですが、右心室は肺だけに血液を送るので左心室よりも弱いポンプです。図のとおり、大動脈の血圧が100~130/60~85mmHgに対して、肺動脈の血圧は15~30/3~12mHgで、肺動脈の血圧は大動脈の血圧の1/4~1/5です。左心室と右心室のなかの血圧も同様です。

ポイントは、右心室に比べて左心室は強いポンプで、肺動脈や右心室の血圧よりも大動脈や左心室の血圧が高い、ということです。

心臓のなかの血圧