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チーム医療の基礎

 「チーム医療の基礎」は、医学部・看 護学部の学生が6〜7人の混成グループ に分かれ、与えられた課題について討論し発表するというグループワーク形式で行われる授業です。それぞれのグループには、看護師をはじめ薬剤師、臨床検査技師などさまざまな職種の人たちが1人ずつ講師として加わり、アドバイスを行ってくれます。
 
今回の課題はこちら!「糖尿病罹患歴約10年の55歳男性ビジネスマンの症例」です。


飲酒について外来の医師は「少しぐらいならいいでしょう」といい、管理栄養士は「一切やめましょう」という。
薬もたくさんあってどれが何だか分からない。間食はやめられず外食の機会も多くなり、血糖値は右肩上がり。このため教育入院となった。
病棟の医師からは間食をやめるよう指示されたが、糖尿病認定看護師からは「間食の頻度や内容、摂取時間を変えるなど自分に合った方法を考えましょう」とアドバイスされた。

それでも血糖値が不安定なため、膵臓のCT検査、肝臓の超音波検査、心電図検査も受け、ついにインスリン療法を行うことになった。
主治医からは「一時的な対処」と説明されたが、不安になって糖尿病療養指導士に「ずっとインスリンを打ち続けなければなりませんよね」と聞くと、「そうですね」とのこと。
数か月後、主治医から「そろそろ飲み薬に戻しましょう」といわれるまで、ショックと不安を抱きながらインスリンを打ち続けていた。
 
 この症例をもとに、各グループが問題点とチーム医療を円滑に進めるためのポイントを中心に討論を行います。

 問題点として、「あまりにも情報が多すぎて患者さんが混乱している」、「基本的に患者さんとの信頼関係が築けていない」、「医師や職種によって治療方針が 異なるため患者さんが何を選択したらよいか分からない」、「検査やインスリン療法についての説明が不足していて患者さんの理解が得られていない」、「情報共有できていないのは連携の意識が薄いから」といったことなどを話し合いました。

 チーム医療を円滑に進めるために、とみんなでまとめた意見はこちら。
「医療従事者同士がホウレンソウ (報告・連絡・相談)を怠らず記録を残すことが大事」
「各職種がどんなことをしているか確認し合い、発言できる雰囲気をつくる」
「カンファレンスで患者さんに何を伝えるかを明確にする」
「患者さんへの治療方針や処方した内容を電子カルテに書き込むことによって情報を共有する」

 医学部、看護学部の生徒が混じり、意見交換をすることで、授業の中でチーム医療の大切さを理解することにつながると実感しています。




詳しくは 学外広報誌『Sincere10号』をご覧ください



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