東京女子医科大学大学院
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  皮膚科学分野

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主任教授からのメッセージ

川島 眞(かわしま まこと)教授

川島 眞 Makoto Kawashima

皮膚科学は、皮膚という最大の臓器を対象としており、そこで起こる疾患も当然多岐にわたります。先天性遺伝性疾患、炎症性疾患、アレルギー疾患、感染症、良性・悪性腫瘍、全身性疾患に伴う皮膚疾患など、あらゆる疾患が皮膚でみられます。よって、その研究分野もまた限りなく広範であり、そのため今後解明すべき課題は、遺伝子レベルから生理学、生化学、形態学などのさまざまなアプローチを必要とするものが残されており、医学研究の宝庫ともいえます。また、皮膚はその症状を容易に肉眼で確認でき、ヒトでの研究も他の臓器に比較すると負担が少ないのも研究にはメリットといえます。医学全体のさまざまな問題の多くは、皮膚を対象として研究することが可能であります。

スタッフ
主任教授:川島 眞
准教授:石黒直子
講師:常深祐一郎
 
研究活動

1.アトピー性皮膚炎の表皮脂質代謝異常

アトピー性皮膚炎患者皮膚の乾燥とバリア機能低下の原因が、角質細胞間脂質のセラミドの減少に起因することを明らかにし、その減少メカニズムに関与する酵素異常について検討を続けている。

2.皮膚疾患患者のQOL調査

皮膚疾患特異的QOL調査票であるSkindex16の日本語版を作成し、アトピー性皮膚炎、ざ瘡、尋常性乾癬などの慢性疾患患者において、治療前のQOLの低下の程度および治療後における改善度を調査することにより、治療の適切性の客観的指標としている。

3.色素異常のメカニズム

種々の色素異常症を対象に、いかなるメラノサイト活性化因子が関与しているかをin vivoで検討しており、美白効果のある物質の検索さらには悪性黒色腫のあらたな治療法をも念頭において研究している。

4.ざ瘡に対するケミカルピーリングの抗菌作用

ざ瘡の治療法の一つであるケミカルピーリングは毛穴の角質を除去することにより、コメドを減少させ、ざ瘡に効果を発揮するとされているが、そのほかににきび菌に対する抗菌作用も有すると予想され検討している。

5.蕁麻疹患者における血中トリプターゼの動態

蕁麻疹においては、ヒスタミンとともに血中トリプターゼ値がその病態を反映することを見出しており、治療による動態を検討することにより、治療の継続あるいは中止の判断ができるかなどの研究を行っている。
研究可能テーマ
1. 皮膚良性、悪性腫瘍におけるヒト乳頭腫ウイルスの関与に関する分子生物学的検討
  (川島教授)
2. 皮膚バリアー機能における角質細胞間脂質の役割についての生化学的検討
  (川島教授)
3. 苔癬型組織反応における表皮角化細胞のアポトーシスに関する研究
  (檜垣助教授)
4. 皮膚症状を主体とするLEの位置づけについての検討
  (石黒講師)
5. SLEと抗リン脂質抗体症候群との合併例についての検討
  (石黒講師)
6. 皮膚疾患における結合組織成長因子の関与に関する研究
  (林講師)

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