| ■連絡先 | 東京女子医科大学 八千代医療センター 電話 047-450-6000 (内線7050) |
研修内容の特徴
何を身につけられるのか!?
整形外科は運動器を扱い脊椎、関節、スポーツ、手、腫瘍、外傷疾患に分けることができます。整形外科医にとって外傷の治療は当然であり、若いときにどれだけの経験を積めるかと、1例1例をいかに大事にするかで外傷治療の上手な医師なれるかどうかが決まります。当センターは2006年12月に新規に地域の急性期中核病院として開設され、設備は最新鋭の診断治療機器がそろっています。大学病院と比較した時、後期研修のメリットは、関連病院に派遣されることなく、全国レベルの脊椎脊髄外科、関節外科の研修と豊富な外傷を経験出来ることです。入院患者の比率は脊椎:外傷:関節=3:2:1程度の割合です。現状では週の予定手術が5,6件、緊急手術が2-3件で平均すると週8件の手術を行っています。外傷の経験を積みたい若い医師には適当な施設です。医師の数が増えればまだまだ手術数は増える見込みです。当然のことながら日本整形外科学会と日本脊椎脊髄病学会の教育認定施設となっております。また、大学病院の付属施設であり、図書やインターネットによる文献の入手など整備されており、将来的に研究や留学といった可能性も有しています。日本整形外科専門医4名、脊椎外科指導医2名(全国で1000名)のスタッフがおり、数名の後期研修医を募集しています。整形外科専門医は学会入会後6年間の研修病院での研修が必要です。当整形外科での特色は、脊椎脊髄外科であり筋電図検査や術中脊髄モニタリングといった診断から各種のinstrumentを用いた脊椎手術、内視鏡手術まで研修することが出来ます。脊椎外科は関節外科と比べ大変であると敬遠される方もおられかもしれませんが、愁訴、身体所見、画像所見、画像の謎解きという診断の面白さ、的確な治療による痛みからの開放と機能改善の喜びを患者さんと共有できるのが脊椎脊髄外科です。脊椎脊髄病に限らず整形外科に興味があれば、将来的に手術をしなくても、十分に整形内科医として病院内で活躍する場所もあります。
また当院は千葉県の周産期総合母子医療センターでもあり、先天性疾患を診る機会も多く小児を含めた幅広い整形外科分野の疾患を学ぶことができます。
指導スタッフ
顧問 伊藤達雄 (脊椎外科指導医)
准教授 山本直也 (脊椎外科指導医、電気生理診断、整形外科長)
小林啓郎 (リウマチ、整形一般)
仁田政宣 (関節外科、整形外科一般
研修施設
東京女子医科大学八千代医療センター
到達内容と目標
整形外科臨床研修カリキュラム(日本整形外科学会作成)に基づいた研修
(I)前期(1年目〜2年目)
手術症例について、愁訴、身体所見、外来画像より必要な術前検査のプランを組み、手術適応、合併症を検討し術前カンファレンスでプレゼンテーションを行う。基本的な四肢の骨折などの外傷の手術の習得を目標とする。救急外来当直も各外科系医師とローテーションで行います。脊椎では指導医のもと、脊髄腔造影、神経根ブロック、椎間板造影、筋電図検査、神経伝導速度検査などの検査を行う。
《基 本》
患者との対応:服装、整容、あいさつ、会話から問診聴取。
特に運動器疾患の問診
院内で他科との連携ができる
看護婦、検査技師、薬剤部、臨床工学士、PT、OTの役割の理解と連携とチーム医療
手術:手洗い、清潔操作、助手の実施
整形外科医の倫理綱領の理解と実践
医の倫理綱領(日本医師会 2000.4)
病気の治療、健康の維持、すべての人に奉仕する
- 生涯学習、医学の知識・技術の習得に努める
- 尊厳と責任を自覚、教養・人格を高める
- やさしい心、詳しい説明で信頼を得る
- 医療 関係者 と 協力して医療に尽くす
- 公共性の重視、社会の発展に尽くす、法の遵守
- 営利を目的としない
A:整形外科医の基本的責務 (医師自身)
- 整形外科医は、人間性豊かな人格の形成、専門知識の向上、技術の研鑽に努める。
- 整形外科医は、学術研究に際しては人権の尊重を最優先し、ヘルシンキ宣言に従って行う。
- 整形外科医は医師相互の連携に努め、当面する疾病の種類、治療段階に応じて患者にとって最良の医療を提供する。
B:患者に対する基本的責務 (患者)
- 整形外科医は、人間愛に基づいた患者中心の誠実な医療を公平に提供する。
- 整形外科医は、整形外科医療の情報を患者と共有し、患者自身の意思を尊重した医療を行う。
- 整形外科医は、科学的根拠に基づいた安全な医療を提供するように努める。
C:社会に対する基本的責務 (社会)
- 整形外科医は、整形外科の知識をもとに社会活動 への参加に努める。
- 整形外科医は、広報広告活動に際しては真実 に基づいて適正に行う。
- 整形外科医は、常に法律 を遵守し、高い道徳 を維持して行動する。
(II)後期(3年目〜5年目)
手術症例の術前検査、合併症の評価、術後管理などを初期研修医を指導しながら行う。周術期管理や他科からのコンサルトに対する対応、患者、家族への病状説明を行う。また指導医のもと脊椎手術や人工関節手術を行う。東京女子医科大学 本院、東医療センター、リウマチ痛風センターの各整形外科とのラウンドも可能です。学位取得を希望の場合には指導も十分可能です。
手 術
A) 骨折、脱臼 徒手整復と外固定(ギブス、シーネ)
- 大腿骨頚部:ピンニング、compression hip screw、γ-nail、人工骨頭置換
- 長幹骨骨折:直達牽引、プレート固定、髄内釘固定(Kuntscher釘、Ender釘)
- 関節内骨折:解剖学的整復と固定
B) 筋腱 腱縫合 ばね指の腱鞘切開
C) 関節 切開
- 滑膜切除
- 関節鏡
- 靭帯再建
- 人工関節
D) 脊椎 髄核摘出術
- 椎弓切除
- 脊柱管拡大
- 脊椎固定術
- 内視鏡手術
- 前方固定術
E) 腫瘍 良性骨、軟部腫瘍、生検
- 転移性脊椎腫瘍の治療
F) 感染症 切開、排膿
G) 小児
周術期管理 術前評価、術中・術後の薬剤、検査、術後プログラム
- 多発外傷
- DM
- 腎(HD患者)
- 肝
- 心肺
- 高齢者
学会活動
日本整形外科学会、日本脊椎脊髄病学会、関東整災外科学会、東日本整形外科学会etcへの入会
1年に1回程度、地方会、中央学会、専門学会発表、論文投稿
プログラム終了後の進路
本人の希望に応じて進路先の確保を支援。八千代医療センター整形外科に引き続き勤務を希望する場合は病院長、整形外科長で協議し採否を決定。


