東京女子医科大学病院整形外科 整形外科手術

セントルイス紀行
-アメリカセントルイス頚椎キャダバーセミナーに参加してきました-

加藤 建(H16年日本医科大学卒業)

今回私は、加藤主任教授、和田圭司先生と、8月11日から13日までアメリカ合衆国のセントルイスで開かれた第18回頚椎キャダバー(献体)ハンズオンセミナーに参加しました。 成田からロサンゼルスで飛行機を乗り継いでセントルイスのランバート空港まで13時間程の空の旅を経て、セントルイスにやってきました。ここセントルイスはアメリカの西部開拓時代に西部への出発点となった地です。歴史ある古い街で、私たちの宿泊するホテル「The chase park plaza hotel」は、市の郊外の高級住宅地に近い場所にある良いホテルでした。 午後11時ごろに現地に到着。翌8月11日の午後からセミナーに参加しました。ホテルからセミナーまで車が往復しており、他に宿泊されているアメリカ人の先生達と一緒に乗り込んで、車で10分くらいのところにあるセントルイス大学の「Young Hall」へ向かいました。

1日目はスライドを見ながらの講義で頚椎へのアプローチ、プレーティング、骨移植、ピットフォール、歯突起の経口的アプローチなどを勉強しました。加藤教授はその午前中に難治症例をノートパソコンにまとめていらしていて、講義後コースコーディネーターのDr,Rewといつまでも熱い議論をかわされていました。

2日目はいよいよキャダバーを使ったハンズオンラボセッションとなり、2人に1体のキャダバーが与えられました。加藤教授はとても熱心に経口的上位頚椎前方アプローチや、上咽頭神経を探されたり、歯突起を探されたりしていてその情熱に圧倒されてしまいました。 和田先生も岡山から来た先生と一緒に前方から椎間孔拡大術などをされていました。 セミナー中の食事ですが朝食、昼食とも上の階のホールで取りました。大きなサンドイッチ、ケーキ、果物などをセルフサービスで自由に取るようになっており、教授と和田先生もたくさん食べていらっしゃいました。 2日目の夜にディナーレセプションがあり、街中にあるレストラン「Scape American Bistro」で皆で食事をしました。ブラジルから来られた先生と加藤教授は、またもや難治症例についてのdiscussionをされていました。将来ブラジルの病院に勉強しに行けるといいななどと考えてしまいました。

3日目は3D画像を見ながらの講義。リアルな3D画像でプレートを用いた頚椎椎弓形成術(En-bloc laminoplasty)を見ながら講義を受けた後に、ハンズオンラボセッションが始まりました。「これが本家本元のEn-bloc laminoplastyだ!」とばかりに加藤教授が手術手技を披露されて、各国の先生方が非常に興味深そうにされていたのがとても印象に残りました(編集部注:En-bloc laminoplastyは東京女子医大整形外科名誉教授の伊藤達雄先生が開発されて、日本中に広まった手術です。加藤主任教授は伊藤名誉教授の一番弟子です)。その他頚椎ラテラルマススクリュー、ペディクルスクリュー等もラボには用意されていて、スクリューの挿入方法をしっかりと学ぶことができました。

講義終了後にセントルイス唯一の観光スポットと言っていい「Gateway Arch」に出かけました。セントルイス大学から車で20分の街のダウンタウンにあり、ここは地上から200mくらいの高さのアーチで、中に人が入って上まで登ることができます。周りは広い公園で白人の比率がとても高かったです。 登る時間まで、夕食にステーキを食べることになりました。アメリカに来てようやく本格的なステーキを食べることになり、近くのホテルの中にあるレストランでステーキをいただきました。500gくらいの大きなステーキでしたが美味しくいただくことができ、和田先生の残りを頂いてしまった程でした。これが毎日食べられるなら留学したいと邪な目的で留学を志した私であります。教授も大きなステーキを平らげて、普段のエネルギーの源を見た思いです。 その後Archのエレベータに乗って10分くらいで頂上に着き、展望室からセントルイスの綺麗な街が一望に見渡せることができました。

翌日の帰りの飛行機ではどっと疲れがでて、皆疲れたように寝てしまっていましたが成田では元気な笑顔を取り戻されていました。 短い期間のセミナーの参加でしたが、大変勉強になったのは言うまでもありません。今回このような素晴らしいセミナーに参加させていただき、医局の先生方本当にありがとうございました。

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