| 主任教授からのメッセージ |
田邉 一成 Kazunari Tanabe
当泌尿器科の最大の特色は、泌尿器腫瘍および腎移植の分野においてわが国でトップクラスの症例数を有していることが挙げられます。この豊富な臨床経験に基づき、より高度な泌尿器科医の育成を目標とし大学院の研修カリキュラムおよび研究テーマを設けています。
臨床面では、われわれはすべての泌尿器科疾患の研修を行うに十分な症例を有するため、卒後の学年や臨床経験に応じ柔軟に研修内容を設定することが可能です。本カリキュラムを通じ、泌尿器手術および検査手技の獲得や疾患管理の習得において、最前線の泌尿器科学を研修することができると自負しております。
また基礎研究においては常に臨床の場からの疑問や要求に即したテーマで研究活動を行っており、現在当科においては、以下の4つの大規模な研究プロジェクトが進行中であります。
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1) |
大動物における免疫学的寛容の導入法の開発 |
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2) |
泌尿器癌に対する自己γδ型Tリンパ球を用いた治療法の研究 |
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3) |
シート工学を応用した尿路上皮の再生および再生上皮を用いた膀胱拡大術の研究 |
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4) |
癌特異的診断キットの開発 |
いずれの研究も、それぞれ東京理科大学生命科学研究所安部研究室、本学微生物免疫学研究室、本学先端生命医学研究所、産業技術総合研究所ブラディオン連携研究所等と常時連携し、常に最先端の研究水準を維持するように心がけプロジェクトを進めています。われわれの大学院入学後は、これらのプロジェクトに参加し研究することはもちろん、以下の本ページにお示しします様々なテーマで研究を行うことも可能です。
このようにわれわれの大学院カリキュラムは、臨床においても基礎研究においても、国内はもとより国際的にも十分通用する泌尿器科医を育てることを目標としています。女子医大は学閥がないことがよく知られていますが、われわれ泌尿器科も例外ではありません。実際に全国の大学からわれわれの科の研修に見えられる方は後を絶たず、その全ての先生方は当科で学んだことを生かしそれぞれの施設で活躍されています。われわれの研修システムに少しでもご興味をもたれた方は、大学院入学にかかわらず施設見学や手術見学など常時受け入れていますので、お気軽にご連絡ください。 電話03-3353-8111(内線37414田邉教授室)
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| スタッフ |
田邉一成 教授
石田英樹 准教授
近藤恒徳 講師
橋本恭伸 講師
家後理枝 准講師
小林博人 准講師 |
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| 研究活動 |
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1.腎移植:
- 移植免疫、免疫抑制剤の開発、移植後感染症、その他の合併症、異種移植、臓器保存、組織適合性検査などに関する基礎的、臨床的研究
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- 2.腎血管外科:
- 腎血管性高血圧症、腎動脈瘤、腎動静脈瘻などに関する外科的治療および基礎的臨床的研究
3.腎不全、透析療法に関する基礎的、臨床的研究
4.泌尿器腫瘍:
腎腫瘍、尿路上皮腫瘍、前立腺癌、精巣腫瘍、副腎腫瘍など泌尿生殖器悪性腫瘍に対する基礎的、分子生物学的研究、ならびに多数の臨床例に対する外科的および集学的治療に関する研究
5.尿路再生再建外科:
水腎・水尿管症など閉塞性尿路疾患に対する尿路再建術、膀胱全摘後や神経性膀胱に対する蓄尿型代用膀胱形成、尿道再建など広範な尿路再建術の研究。シート工学を応用した尿路上皮の再生法の開発
6.小児泌尿器科学:
先天性腎・尿路・生殖器異常に対する診断と治療に関する基礎的、臨床的研究
7.神経泌尿器科学:
神経因性膀胱、尿失禁をはじめ種々の排尿障害に対する排尿動態および排尿管理に関する研究
8.内視鏡手術:
TURおよび結石破砕手術に関する臨床的研究
9.尿路感染症:
急性および複雑性尿路感染症とくにイムノコプロマイズドホストにおける尿路感染症の発生機序に関する研究、尿路手術後の感染予防に関する研究
10.尿路結石の成因・予防に関する研究
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| 研究可能テーマ |
| 1. |
移植腎受容に関する基礎的、臨床的研究 |
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(田邉教授、石田准教授、尾本助教) |
| 2. |
腎移植に関する基礎的、臨床的研究 |
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(田邉教授、石田准教授、尾本助教) |
| 3. |
腎の嚢胞化と発癌に関する基礎的、臨床的研究 |
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(田邉教授、近藤講師) |
| 4. |
前立腺に対するchemoablationの研究 |
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(田邉教授) |
| 5. |
尿路閉塞性腎機能障害(水腎症)に関する検討 |
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(家後准講師) |
| 6. |
前立腺癌の進展・転移に関する臨床病理学的、分子生物学的検討 |
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(田邉教授、橋本講師) |
| 7. |
進行癌に対する末梢血幹細胞移植による大量化学療法の研究 |
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(橋本講師、近藤講師、小林講師) |
| 8. |
尿路結石に関する基礎的、臨床的研究 |
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(田邉教授、清水准講師) |
| 9. |
腎癌に対する腎機能温存部分切除術の効果に関するprospective study |
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(田邉教授、近藤講師) |
| 10. |
膀胱癌の再発予防に関する臨床的・基礎的研究 |
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(橋本講師) |
| 11. |
腎血管性高血圧(RVH)の診断と治療に関する研究 |
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(田邉教授、石田准教授) |
| 12. |
泌尿生殖器癌の免疫細胞療法に関する研究 |
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(田邉教授、小林(博)准講師) |
| 13. |
自己再生上皮を用いた尿路の再生医療に関する研究 |
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(田邉教授、橋本講師) |
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*テーマの内容・受け入れ人数については
PDFファイルをご覧ください→ |
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| 大学院卒業生の声 |
飯田祥一 (Iida Shoichi)
私は平成9年に旭川医科大学を卒業し、主に北海道で一般泌尿器の臨床研修を受けた後、平成16年より本学腎センター泌尿器科にて腎移植の臨床に従事し、平成18年より移植免疫学を専攻するため本学の大学院生となりました。
当科腎移植部門では、全国でもトップクラスの症例の腎臓移植を行っており、その臨床経験を生かし、田邉一成教授の指導の下、移植免疫学の基礎研究を行っています。研究のメインテーマについては、大動物(カニクイザル)の骨髄移植モデルを用いた免疫抑制剤を必要としない移植プロトコール(免疫寛容誘導法)の開発と、小動物ではマウスの心臓移植モデルを用いて、免疫寛容を破綻させる因子、主に記憶型T細胞の移植片拒絶におけるメカニズムの解析について精力的に研究を行っています。
本研究において非常に特徴的であるのが、上記の研究が東京理科大学生命科学研究所、安部良教授、岸本英博准教授らのグループとの共同研究であるという点であり、免疫生物学の第一線で仕事をされている研究者からの知見を常に、即時にいただきながら研究を行える非常に恵まれた環境であります。
また当グループは、基礎研究のみならず、腎移植の臨床成績の解析も精力的に行っており、毎年アメリカ移植学会、世界移植学会をはじめとする国際学会へ多数の演題を発表しています。その内容に関しては、当科ホームページの移植部門http://www.twmu.ac.jp/KC/Urology/tx/index.htmlにて紹介してありますので是非ご参考ください。
以上のように、腎移植部門での大学院の研修は、初期より国際的に通用する研究を目指したプログラムとなっております。ご興味のある方は下記アドレスまで是非ご連絡ください。
メールアドレス:sho.i@f4.dion.ne.jp |
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小林 博人
私は平成4年に大学を卒業し、東京女子医大の腎臓病総合医療センターに入局し、外科系研修医としての第一歩を踏みだしました。医師として患者さまと接するにつれ、もっと病気の本質に迫りたいという欲求にかられ、泌尿器科学教室の東間 紘教授に相談し、平成7年泌尿器科学教室の大学院に進みました。大学院では、腎細胞癌の腫瘍免疫という大きなテーマをいただき、微生物・免疫学教室の内山竹彦教授の下で研究を始めました。大学院では、ピペットの扱いから、様々な分子生物学的な実験手技をご指導いただきながら、自分で仮説や実験計画をたて、結果を解析し考察するという、科学的なものの見方、考え方も厳しくご指導たまわりました。この姿勢は、大学院を卒業した後も日常診療に非常に役立っており、大変感謝しております。
大学院では、腎癌患者におけるγδ型T細胞の抗腫瘍性について研究し、平成11年に学位をいただきました。この研究は、大学院を卒業した後も継続しており、大学の倫理委員会から承認を得て、現在自己活性化γδ型Tリンパ球を実際に患者さまに用いております。大学院で学んだことは、私の大切な財産です。 |
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●主な就職先
・東京女子医科大学東医療センター
・東京女子医科大学八千代医療センター
・済生会栗橋病院
・済生会川口総合病院
・戸田中央総合病院
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