東京女子医科大学大学院
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  解剖学・発生生物学分野

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主任教授からのメッセージ

江崎 太一(えざき たいち)教授

江崎 太一 Taichi Ezaki

形態学は、基礎・臨床を問わずほとんど全ての医学領域において、その基盤となる学問の一つです。近年の形態学的イメージ解析技術の急速な進歩とともに、画像診断学領域はもちろん、ますます広範囲の研究分野でその重要性が高まっています。それは、形態学が生命現象の実態を可視化して「かたち」として捕え、研究者自らの目で確実に検証できるからです。
 本講座は、その形態学への原点としての役割を果たすべく、『さまざまな生命現象を営む生体構造の多様性、精巧さ、そして美しさを伝えること』を教育のモットーとして、また『研究を自由にとことん楽しむこと』を研究のモットーとして掲げています。どうか、形態学を学びながら生体構造の持つ魅力を自分の目で発見し、感動して下さい。同時に、生命への畏敬の念と“形態と機能は表裏一体である”という基本理念をあらためて学び取っていただきたい。

スタッフ
解剖学・発生生物学分野スタッフ
(教育・研究スタッフ)
・主任教授: 江崎 太一
(熊本大医 昭54年卒)
・准 講 師: 森川 俊一
(早大院人間 平11年卒)
・助   教: 清水 一彦
(信州大院工 平16年卒)
・特任助教: 菊田 幸子
(埼玉大院理 平15年卒)
・特任助教: 北原 秀治
(東・女医大院 平20年卒)
   
(技術協力スタッフ)
・臨床検査技師: 山崎 康子
・研究技師: 笠原 弘美
・研究補助員 : 中田 和子
・事務員: 守屋 佳恵
 
研究活動
ながれと展望

(1) 従来からの研究の流れと主要テーマ:
 
◎中心的研究テーマ
:組織内での細胞間相互作用と細胞動態ならびに微小循環系の果たす役割
・性ホルモンの免疫応答 / 胸腺に及ぼす影響
・腫瘍免疫と臓器特異的転移腫瘍モデルの樹立
・In vivo におけるリンパ球・抗原提示樹状細胞の分化とその動態
・胸腺細胞の分化における微小環境と微小循環系の役割
・微小循環系における機能的部位特異性
・毛細リンパ管特異的マーカーの形態的・機能的解析
・微小循環系と組織のリモデリング
・血管新生・再生のメカニズム

(2) 研究戦略:
 
@腫瘍モデルによる正常細胞の機能解析;
→“腫瘍は正常のミラーイメージである (Rosai & Levine)”に基づく
A動物疾患モデル(転移腫瘍、移植、感染、糖尿病、肝硬変、高血圧ほか)の応用
B幅広い研究手法:(マクロ〜超微形態、分子生物学的アプローチまで)
・実験動物の扱い方、注射法・手術法
・固定から、包埋、薄切、染色に至る標本作製法
・免疫組織化学的手法(酵素抗体法、蛍光抗体法ほか)
・超微形態観察(透過型電子顕微鏡)
・三次元レベルでの形態観察
(3D-観察顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡、走査型電子顕微鏡ほか)
・細胞・組織培養技術、FACS解析
・分子生物学的手法(蛋白・遺伝子実験操作、In situ hybridization法ほか)
C組織内での生命現象(細胞間相互作用)の実証法;
→モノクローナル抗体の作成、多重免疫染色、抗原性賦活化法の開発

◎主に形態学的手法が中心となるが、必要とあれば分子生物学的手法はもちろん、生化学的手法、生理学的手法なども含めて臓器レベル〜分子レベルまで幅広い手法を用いる。

(3) 博士課程研究の展望:
  本学大学院医学研究科(博士課程)の規定に則り、原則として4年間で医学博士の学位の取得を目指す。研究テーマは学生各自が自由に選択できるが、個人の能力とペースに応じて、4年間で完了可能なものをスーパーバイザーおよび主任教授と相談の上決定する。したがって、研究対象は自由に選択できる(ただし、本研究室に持ち込み可能なものに限る)。原則として、1年次はスーパーバイザーの下で各自の実験モデルの確立を目指しながら、主に基本的形態観察法と自己の研究に必要な特殊実験手技の修得を行う。特に電子顕微鏡レベルでの超微形態の観察技法の習得を通じて、形態の見方の基礎を学ぶ。2年・3年次では、学生自身が主体となって研究を実践し、目標とする成果を出す。4年次で研究成果の総括、さらに論文の作成と成果発表を行い、博士課程を修了する。なお、3年次秋に、それまでに得た研究結果を公開発表する中間発表会が開催される。

研究可能テーマ
研究テーマは、あくまで学生が主体となって決定し、以下の教育目標と研究方針のもとで実行していきます.

1. 教育目標と方法:
 
1) 学生の個性、立場を理解し、学生サイドに立った個人指導
 →学生自らのペースで研究を進める。
2) 学生の“生命の営み”への好奇心と基礎医学に対する自発的探究心の育成
 →学生が主体となって研究テーマ、研究対象を選ぶ。
3) 形態学における基礎的研究法の習得と 臨床にも役立つ画像診断能力の開発
 →標本作りから、観察(観察力)、記録(表現力)、診断(洞察力)の習得
 →二次元像から、三次元の組織構築を理解する訓練(画像診断能力)
4) 実験系の組立て方から、学位論文の書き方までの一貫した研究実践能力の習得
5) 基礎的医学用語、医学英語、英会話の習得による国際的研究者の育成
6) “生命”を考え、豊かなこころと人間性を持った研究者の育成

2. 研究方針と理念:流行にとらわれない独創性のある研究を目指しながら:
 
・生命現象の現場を正確に捕え、最終的には個体レベルで説明できるアプローチの実践
・単なる形態観察ではなく、客観的形態解析・測定(定量化)による実証的形態学
・あらゆる臨床医学、基礎医学の領域において基盤・架橋となる形態学
・自由で開かれた研究室作りと他の研究室との積極的交流
・これまで学んできた研究・教育スタイルの継承的発展と後進の育成
・“異常を学んで正常を知る”
・“真の研究者はアーティストである。
 真のアーティストとは、腕と頭とそして、こころを備えている”
・“美は真なり、真は美なり(Keits) ”

3. 経済的配慮
    研究を自由にかつ思う存分に行うためには、まず生活費、学費を確保することが重要です。
  医師などの資格をすでに取得している方は、それを最大限に活かして例えば、週1回のアルバイトなどを必要に応じて認めます。したがって特に、臨床の医局の出身者の場合には、できる限りその医局のご理解とご協力を得ることによって、4年間の在学中も医局との関係を何らかの形で保つことお勧めします。また、特に資格の無い方についても、収入源確保のための相談に応じます。
  ちなみに、本大学院においては奨学金制度があり、申請することができます。また、経済状態に応じて、授業料の軽減措置なども考慮されることがあります。さらには、ティーチングアシスタントやリサーチアシスタントなどによる経済的支援方法も場合によって受けることが可能となります。
  まずは、一度ご相談下さい。
*テーマの内容・受け入れ人数については
PDFファイルをご覧ください→
研究可能テーマPDFファイル
学生紹介:(大学院在校生の声:2001年度以降の在籍者)

(大学院卒業生)
・北原秀治:東医療センター歯科口腔外科学より(平成20年卒)
 東医療センター歯科口腔外科で5年間臨床を学び、6年目の4月より大学院に入学しました。臨床では実践的なことをたくさん学んできたつもりですが、基礎系に来て、体の仕組みや病態の仕組みなど、医学の奥の深さを知り、そのすばらしい世界に感動しました。毎日忙しく時間に追われた臨床の現場とは違い、自分のペースで実験、研究、勉強ができる基礎系は医学をじっくりと楽しみながら学ぶ者にとって最高の場であると思います。

(大学院生)
・石津綾子:血液内科より(4年)
・田続綾野:産科婦人科より(4年)
・渡辺大輔:内分泌内科より(4年)
・板垣裕子:東医療センター外科より(1年)

他に以下の研究スタッフがこれまで在籍しております。

(研究生)
・間藤 卓:埼玉医科大学総合医療センター
       高度救命救急センター助手(2000年7月〜)
・村井政子:東京大学大学院医学系研究科
        分子予防医学講座研究員(2002年1月〜12月)
        (現在慶応大学医学部微生物学教室助手を経て留学中)
・藤 直子:国立成育医療センター研究所 研究員(2004年9月〜)
・中川リリア:(2005年4月〜2006年3月)
・井上立州:オリンピア眼科病院 眼科医(2006年6月〜)

(留学生)
・賈 新奇:中国、北京航空中心医院病理学(耳鼻咽喉科医)
       (2004年8月〜2006年3月)

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