口唇裂・口蓋裂

唇のみの異常である唇裂、歯茎に至る歯槽裂、唇から口蓋までおよぶ口唇口蓋裂など、程度はさまざまです。唇裂は完全(鼻腔まで裂がある)・不完全(裂が鼻腔までは至らない)にわけられ、さらに両側・片側の場合に分けられます。口蓋裂のある場合には口蓋床というプレートの装着により哺乳力や口蓋の成長を補助していきます。口唇・口蓋裂の治療は、言語治療や歯科矯正治療など、一人一人にあった長期的な治療をstep by stepで継続していく必要があり、形成外科のほか、各科専門医師、歯科医とのチーム医療になります。当院では形成外科が中心となって一貫した治療計画を建てていきます。

通常生後3-4ヶ月で手術を行います。粘膜、筋肉、皮膚を本来あるべき位置に修正し、縫合します。入院期間は約5日間です。 手術後数ヶ月たつと傷跡も落ちつき、きれいになります。
 

唇裂手術

通常生後3-4ヶ月で手術を行います。粘膜、筋肉、皮膚を本来あるべき位置に修正し、縫合します。入院期間は約1週間です。手術後数ヶ月たつと傷跡も落ちつき、きれいになります。


口蓋裂手術

口蓋裂の手術は言語の発声や、嚥下機能を獲得するために重要です。唇裂手術よりもやや大きい手術となるため、1歳くらいで手術を行うのが普通です。口蓋裂の手術にはいくつかの方法がありますが、いずれも中央の裂を筋肉とともに閉鎖し、延長して言葉や飲食物が鼻へ抜けないようにすることが目的です。 患者さんの裂の型などにより手術方法を考えていきますが、極力上顎の成長を妨げない方法を選択します。入院期間は1週間前後です。口蓋裂手術前後は専門の言語聴覚士による経過観察を行いながら正常な言語発達が得られているか確認していきます。


歯科矯正

顎の矯正は乳歯列期後半より開始します。咬み合わせや歯並びを中心に経過観察していきます。必要により矯正装置をつけた治療を行います。全ての歯が永久歯となった段階で、正常咬合が完成すれば治療は完了です。


骨移植

歯科矯正と平行して必要に応じ、適切な時期に欠損した歯槽(上顎の骨)に骨の移植を行います。小学生の間に行うことが多く、腸骨(腰骨)より移植します。


唇裂手術後の鼻、上口唇修正

成長に応じ、修正を行うことは唇裂・口蓋裂では特別なことではありません。われわれは可能な限り患者さんの希望に応じていきたいと考えています。

口唇・口蓋裂の治療では機能的・審美的に優れた結果を求められます。治療自体が長期にわたりますのでわからないこと、不安な点は何でもおききください。