小範囲の熱傷(水ぶくれ)から、全身に至る広範囲重症熱傷まで日本熱傷学会専門医による365日24時間迅速な対応ができるよう日々努力しております。
小範囲〜中等度の範囲の熱傷を可及的に早く治癒させ、熱傷治癒後の瘢痕(傷跡)を最小限にとどめる治療や、広範囲重症熱傷における全身管理、救命治療から早期の退院、瘢痕や拘縮(ひきつれ)に対する総合的治療を駆使することで早期の社会復帰を可能にします。
熱傷受傷の急性期から治癒後の整容的、機能的改善まで一貫した単一の診療科で治療を行うことができることが大きな特徴です。
そのために、外傷グループ、創傷治癒グループ、再建グループ、レーザー・美容治療グループの連携による一貫した治療方針のもとに最良の診療を行っております。

また、最新の熱傷治療に関する研究学会活動を国内外で勢力的に行っております。
日本熱傷学会総会では毎年全発表演題の15%以上を当施設が占めており、学会における最新の熱傷治療研究においても成果を得ております。
熱傷・熱傷後瘢痕に対する主な診療内容
- スキンバンクネットワークおよび培養表皮を利用した同種皮膚移植による広範囲熱傷の創閉鎖
- ビデオマイクロスコープによる熱傷深度の早期診断
- 心拍出量、腹腔内圧、 肺内水分量、胃粘膜pHを含めた全身管理モニタリング
- 超早期手術(受傷後24時間以内)による救命率の向上
- 熱傷治癒後の拘縮(ひきつれ)に対する機能的再建手術(マイクロサージャリー手技を含む)
- 特殊部位としての手部の拘縮に対する機能的再建(手の外科チーム)
- 熱傷後瘢痕(きずあと)に対する培養表皮移植、レーザーおよびピーリング治療を用いた整容的再建
- 熱傷に伴うPTSDに対する熱傷治療に習熟した精神科専門医による診療、フォローアップ
ケロイド
ケロイドとは傷がなおった後に赤くもりあがり、痛みやかゆみをともなう皮膚の病変です。主に肩や前胸部、肘や膝などに発生します。
治療
副腎皮質ステロイドをケロイド内へ直接注射する方法、ケロイドに薬効をもつ薬の内服治療、医療用スポンジを用いた圧迫法、医療用シリコンシートをケロイドに貼る方法、外科的に切除する方法などがあり、患者さんに適した治療方法を選択します。
ケロイドの外科的治療と再発率
ケ ロイドを切除した場合、そのままでは高率に再発をきたします。当科では放射線科と共同でケロイド切除後の電子線照射療法も行っております。電子線はそのほ とんどが皮膚に吸収され深部臓器にはほとんど到達しません。ケロイド切除後48時間〜72時間以内に照射を開始し、計15-20Gyの電子線を3-5日間 かけて連日照射します。この電子線照射療法を併用することでケロイド切後の再発率を低くすることが可能です。