手指外傷・切断指再接着

指(足趾)が切断された場合、ただ縫っただけでは、切断された組織に血液が届かず壊死します。そこで切れた血管同士をつないで、切断された組織まで血液を循環させて生着させようとする手術を再接着術といいます。手指の場合、細い血管や神経、腱、骨が損傷されているため、顕微鏡下での修復が必要となります。切断指はできるだけ早く再接着術をしなければ、生着率は徐々に低下するといわれています。手術が成功し血液が切断指に流れ、術後10日間ほどで循環が安定すれば生着します。

切断には、鋭利な刃物による切断、鈍的な物にはさまれた切断、引きちぎられた切断、あるいは手袋が脱げるように皮膚が剥がされる切断などがあります。後に掲げた切断ほど再接着が難しくなるといわれています。さらに、受傷してからの時間、切断指の保存状態、合併損傷の有無、年齢、術者の技量などが生着するか否かに影響します。状況によっては再接着が不可能な場合もあります。生着したとしてもそれで治療は終わりではありません。機能回復のためリハビリテーションが必要で、根気よく続けなければ、機能面での改善は難しいのです。軽い他動運動から始め、自動運動へと進みます。切断後はしばらく指のしびれや寒さに敏感になることがあります。

切断指に対する再接着術は緊急を要し、高度な技術、設備が整っている施設でのみ対応が可能です。当院では24時間体制で切断指の再接着術に対応しています。