①担当医師

医師   卒年  卒業大学
平澤 恭子 准教授 昭和56年 東京女子医科大学
伊藤 康 講師 平成 5年 和歌山県立医科大学
竹下 暁子 助教 平成13年 東京女子医科大学
中務 秀嗣 助教 平成17年 山梨大学
島田 姿野 助教 平成16年 山梨大学
吉川 陽子 助教 平成13年 福島県立医科大学
塩田 睦記 研究生 平成14年 東京女子医科大学

 

②対象疾患

 小児の発達に影響を及ぼす神経疾患全般が対象であり、乳児期早期からの発達のつまずきをもつ子どもたち(周産期障害に起因する脳障害や染色体異常の子どもたち)、発達が遅いと指摘された子どもたち、脳炎などの病気で障害を残してしまった子どもたち、幼児期・学童期において問題となってくる発達障害(自閉スペクトラム症、注意欠如多動症)の子どもたちを診ています。また、超・極低出生体重児の発達支援およびフォローアップも行っています。このように多岐にわたる疾患の診療と同時に、発達に支障をきたし、社会的不利益のある児の生活の質を高める治療や工夫の提案、そしてご家族への育児・介護支援を行っています。

 健全な子どもの発達には保護者様が不安なく育児に当たることも大切です。育児に不安や悩みを抱えるお母様方の支援という視点からの診療もおこなっています。小児神経学を基盤に幅広くアプローチしていきます。

 

③診療・特色

 NICUと連携して、重度の障害をもった新生児の在宅生活への移行の支援、あまりにも小さく生まれたため家での生活に不安を感じている保護者様(ご家族?)に、おうち(ご自宅?)での生活を行うに当たっての支援、さらに退院後もこのような小さく生まれた子どもたち(極低出生体重児、超低出生体重児)のフォローアップをしながら、発達や、生活を医療という側面から支えていきます。

また、症状からはすぐに診断がつかないけれど日常生活に色々問題を抱えた子どもたち、例えば哺乳障害があって体重が増えない、何か気になる動きがある(発作なの?などの心配がある)、睡眠がとれないなどの症状をもった子どもたちに対して、その原因を究明し、診断を確定していきます。同時に、どのような介入(治療や生活上の工夫)をしたらよいかなどを検討し、より日常生活がスムースにいくように支援をしていきます。

 重度の障害を持った子どもたちの呼吸や嚥下の問題についても、様々な工夫をご両親と一緒に考えながら進めてまいります。

また言葉がでてこない、集団生活ができないなどで困っている子どもたちについての評価も行い、その後の生活についてアドバイスを行っていきます。

 

④受診を希望されるご家族の方へ

 母子手帳はかならずお持ちください。また保育園や学校などで指摘された問題点などの情報を教えて頂けると診療の助けになります。

 

⑤医療関係者の方へ

 発達について何らかの心配がある、または何らかの疾病で後遺症を残してしまったお子様を拝見させて頂き、お子様のその後の能力を高めてあげるための療育的支援も含めて検討していきます。診断はついているけれども、生活上色々と困っていることが多い事例などについても、保護者と一緒に考えながら解決していきたいと思っています。

 また、近年増えている注意欠如多動症や自閉スペクトラム症などの発達障害についても薬物療法などを行っておりますし、同時に支援や療育につなげていきます。

 その他、染色体異常症、多発奇形症候群、原因不明の先天性疾患、脳性麻痺、脳炎脳症後遺症、発達障害、運動異常症、発作性疾患、神経変性疾患などが対象です。

 下記の外来で診ていきますが、さらに患者様の状態によって、各医師の専門性によって担当を決めていきますし、他の小児科診療グループとも連携して診療を勧めていきます。

 また、遺伝性疾患や染色体異常症を基礎に持つ患者様も多く、合併症は多岐にわたり、他の診療科と連携して対応していきます。

近年のゲノム医学、分子遺伝学の進歩は著しく、原因不明とされた小児疾患の遺伝的な発症要因が徐々に解明されています。診療の現場で遺伝子診断が利用される機会も増加しました。診断の確定には、学内では遺伝子医療センター、統合医科学研究所と連携して、最新の遺伝学的検査も行われています。検査結果に関しては、臨床遺伝専門医より遺伝カウンセリングを受けていただくなど対応させて頂きます。

 

⑥専門外来

初診 月曜日(担当平澤)

とりあえずご紹介頂ければ、症状その他に応じて担当のDrの予約などを手配します。

専門外来(午後) 

月曜日  発達:平澤   神経 中務
火曜日  神経発達 平澤
水曜日  発達 平澤(2,4水曜日) 竹下
木曜日  発達 平澤  (第2,4  伊藤康)
金曜日  発達 竹下
土曜日(午前中一般外来) 中務  島田

 

⑦入局希望の先生方へ

 当グループは小児神経の中でも発達という側面もみながら診療していきます。
疾患についても○○病ということで限定されたものではなく、より多岐にわたり、幅広く診療や支援を行っていくため、様々な経験を積むことができます。
研究では、上記のような研究のテーマなどに取り組んで頂けると思います。

 

⑧研究・実績

<研究テーマ>

  • 新生児期の脳波 と予後
  • 周産期障害と痙攣性疾患
  • 様々な神経疾患に対する新しい治療の試みについて
  • 極低出生体重児の発達予後  特にASDなどの発症について
  • 成人になった極低出生体重児の発達予後
  • 発達障害をもつ子どもたちの早期の発達経過
  • 染色体異常、分子遺伝学的研究

<最近の論文>

  1. Saji R, Hirasawa K, Ito M, Kusuda S, Konishi Y, Taga G:Probability distributions of the electroencephalogram  envelope ofpreterm infants Clinical Neurophysiology
    Clinical Neurophysiology 126 (2015), pp. 1132-1140
  2. Shimada, S. Shimojima, K. Okamoto, N. Sangu, N. Hirasawa, K. Matsuo, M. Yamamoto, T. et al Microarray analysis of 50 patients reveals the critical chromosomal regions responsible for 1p36 deletion syndrome-related complications
    Brain Dev (2014) 37,p515-526頁
  3. 平澤恭子:NICU退院児と発達障害: medical rehabilitation(2013)  155  p7-13 
  4. Takeshita Akiko Hirasawa Kyoko, Uchiyama Atsushi, Kusuda Satoshi, Osawa  Makiko: Outcomes in Term Neonates with Profound Asphyxia Diagnosed by Cranial MR Imaging: 東京女子医科大学雑誌(2013) 83, p131-136
  5. 平澤恭子, 篁倫子, 竹下暁子, 吉川陽子, 大澤眞木子:極低出生体重児の6歳時の発達とその支援: 東京女子医科大学雑誌(2013) 83, P137?143
  6. 吉川陽子, 平澤恭子, 竹下暁子, 榊原みゆき, 寺沢由布, 伊東史エ, 加茂登志子, 大澤眞木子ハイリスク新生児フォローアップ外来における育児困難を呈した母子への支援:東京女子医科大学雑誌(2013) 83, p408-414
  7. 七字美延, 伊藤康, 竹下暁子, 舟塚真, 大澤眞木子:  嚥下障害児における、唾液誤嚥に起因する呼吸障害予防の工夫.  東京女子医科大学雑誌  83 p113-117 , 2013 
  8. 吉川陽子, 伊藤康, 石垣景子, 藤井明子, 西川愛子, 吉田竜二, 世川修, 大澤眞木子:経鼻胃管により胃穿孔を来した福山型先天性筋ジストロフィーの1例
    日本重症心身障害学会誌(2013) 38(1),p137-142

 








Illustrated by Kouchiei