
東京女子医科大学脳神経外科は一般病棟84床、脳外科ICU7床をフル回転し、年間900件を超える手術を行っています。その数は年々増加傾向にあり、内容も高度なものがほとんどです。一方で、関連病院と連携することにより、専門性の高い分野から救急医療まで、バランスよく脳神経外科の知識・技術を習得することができるよう教育プログラムを作成しています。
東京女子医科大学脳神経外科において、脳外科診療の量と質を維持し向上させていることができているのは、脳腫瘍、脳血管障害、機能外科、小児脳外、脊髄、末梢神経からγナイフに至る各分野で日本あるいは世界をリードするエキスパートがおり、若手医局員を直接指導、育成しているからです。また、神経内科、放射線科、小児科、循環器科、麻酔科、救命科とは特に連携を深く取り合っており、質の高い医療を提供しています。
医局員は日本各地から集まってきています。医局内は出身大学等による分け隔てなく、アットホームな雰囲気です。そして若手医局員に早くから経験を積ませる伝統と、圧倒的な症例数から短期間に実力をつけることができます。
臨床のみならず、基礎研究・国内外留学も行うことができ、幅広い知識を身につけることができます。また、近年、女性医局員の割合も増えてきており、各分野で活躍しています。
教育カリキュラム
| 目標 | 幅広い知識と技量を身につけ、豊かな人間性を持って患者様に接することができる脳神経外科医として当大学病院および医療全体に貢献することを目標とする。 |
|---|---|
| 研修到達目標 | 脳神経外科診療に必要な基礎知識を習得し、臨床に応用する。 社会人として大学、病院ならびに医局の規則を守ることができる コメディカル(上級医師、同僚医師、他科医師、看護師、検査技師など)と協調し診療を行うことができる。 患者様やその家族と良好なコミュニケーションをとることができる。 医療安全管理の基本を理解し、実践できる。 医療記録(診療録、手術記録、病歴要約、診断書など)を遅滞なく正確に記載できる。 学会に参加して最新の医療方法を取得し、発表・論文の投稿を行う。 |
年次別研修スケジュールと研修内容概略
| 後期研修開始後 | 研修場所 | 主な研修内容 | 概略 |
|---|---|---|---|
| 1,2年次 | 大学病院 | 神経所見、画像診断、 術前術後管理、手術、 脳神経外科基本手技 |
脳外科医として、診療の基本となる知識・診察法・処置・手技を中心に研修を行い、基本的な開頭術の習得を行う。続いて、脳内出血や一部の脳腫瘍手術を行う。 |
| 3,4年次 | 主に関連病院 | 手術(主に顕微鏡下)、 術前術後管理、 病理組織診断 |
顕微鏡下の基本的な手術の習得と、頭蓋底手術を主眼においた解剖学的知識を養うとともに、基本的な開頭術の習得を行う。脳腫瘍や脳動脈瘤クリッピングを行う。 |
| 5年次 | 主に大学病院 | 手術(主に顕微鏡下)、 術前術後管理、 病理組織診断 |
頭蓋底手術を中心に手術手技の習得と、脳外科専門医取得のための知識・技術の向上に努める。 |
研修1,2年次には主に術前術後管理、脳神経外科基本主義を中心に研修を行う。脳神経外科には、血管障害グループ、腫瘍グループ、機能的疾患グループのほか、小児、ガンマナイフの治療部門がある。主任教授の指導・監督のもと、これらの各部門を3から6ヶ月ごとにローテーションし、それぞれの専門スタッフ、上級医師の指導を受ける。具体的には、セルジンガー法による脳血管撮影技術や腰椎穿刺、脳室ドレナージの習得、慢性硬膜下血腫、急性硬膜外または硬膜下血腫、脳室−腹腔短絡術、頭蓋形成術などの手術を行なうと共に、基本的な開頭術をマスターし、脳内出血や脳表面の腫瘍を指導者の下で術者としてできることを目指す。
研修3,4年次には、関連病院で手術や外来診療を行う。顕微鏡下での手術を中心に習得しながら、転移性脳腫瘍、くも膜下出血、脳動脈瘤などの手術を指導者の下で行い、手術手技を磨く。また、頭蓋底手術などの難易度の高い手術に必要な解剖の知識を持ち、これらの手術を経験する。
研修5年次には、顕微鏡下での手術を難易度の高い頭蓋底手術を中心に習得しながら、適切な治療方針を立てることを目指す。また、日本脳神経外科学会専門医の取得に備え、知識・技術の向上に努める。
教育に関する予定
週間予定
| 手術日: | 月から金曜日 |
|---|---|
| 症例検討会: | 月から金曜日 午前7時半から |
| 教授回診: | 火・金曜日 症例検討会終了後に行う |
| 病理カンファレンス: | 月から金曜日 症例検討会の中で行う |
| 抄読会: | 月から金曜日(木曜日を除く) 症例検討会の中で行う |
表2 週間予定表
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
| 症例検討会 | ○ | ○ | ○ | ○* | ○ |
| 病理カンファレンス | ○ | ○ | ○ | ○* | ○ |
| 抄読会 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 教授回診 | ○ | ○ | |||
| 手術日 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
その他:
| TWMU-Oncology カンファレンス | 1回/2ヶ月 |
| SCU研究会 | 1回/3ヶ月 |
| 河田町脳神経外科懇話会 | 1回/年 |
| JKWフォーラム | 2回/年 |
| てんかんカンファレンス | 1回/2週 |
指導体制
主任教授の指導・監督のもと、各疾患別治療部門を3から6ヶ月ごとにローテーションし、それぞれの専門スタッフ、上級医師の指導を受ける。研修期間のうち、1ヶ月間は神経放射線科をローテーションする。また、研修協力病院においては、各病院の指導医から直接指導を受ける。
評価
後期研修プログラム5年次終了後、医療練士制度委員会にて評価を受け、医療練士の称号が与えられる。また、脳神経外科領域の基本的知識および技術の評価は、日本脳神経外科専門医の試験合格を持って認定に充てる。
プログラム終了後の進路
医療練士終了後は原則として助手で採用し、本人の希望も考慮し、いずれかの疾患別治療部門に所属することでより高度な研修を行う。
学位
研究論文が掲載された後、診療・研究などの状況が医学博士に値すると主任教授が判断した場合には、東京女子医科大学医学部教授会に学位を申請することが可能である。臨床大学院に進んだものに関しては、博士課程終了時に東京女子医科大学医学部教授会に学位を申請することが可能である。
専門医
日本脳神経外科学会専門医以外に、日本脳卒中学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、日本脊髄外科学会認定医などの取得が可能である。
全国でも最大規模の症例数と広範な専門領域をカバーし短期間で脳神経外科の様々な分野を経験することができます。
専用集中治療室・緊急疾患に随時対応し、救急医療の研修も充実しています。早期からの国内外留学も可能です。
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見学など随時歓迎します。下記へご連絡ください。
東京女子医科大学 脳神経外科
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
TEL: 03-3353-8111
FAX:03-5269-7438
担当:医局長 田中雅彦
E-mail:mtanaka@nij.twmu.ac.jp





