4.合併症  

腹膜透析に特有の合併症として、カテーテル位置異常、カテーテル閉塞、カテーテル出口部感染、皮下トンネル感染、腹膜炎、腰痛(腰椎ヘルニア)、横隔膜交通症、被嚢性腹膜硬化症があります。 腹膜炎などの合併症によって、カテーテルを入れ替えたり、腹膜透析を中止する場合があるので、注意が必要です。さらに被嚢性腹膜硬化症は長期間腹膜透析を行っている人に頻度が高いので、腹膜透析は長期間継続せず5-7年程度で別の治療(腎臓移植や血液透析)に移行していきます

血液透析と腹膜透析の比較
病 期 項 目
血液透析(HD)
腹膜透析(CAPD)
治療方法 透析をする場所 医療施設 自宅・会社など
透析に必要な時間 4~5時間/回 連続に24時間
透析による拘束時間

4~5時間/回+ 通院時間/回

交換時 (約30分/回、4~5回/日)

透析を操作する人 医療スタッフ 患者さん本人、ご家族
通院回数 2~3回/週 1~2回/月
手術 シャントを造る カテーテルを植え込む
抗凝固剤 必要あり 必要なし
症  状 透析による自覚症状

穿刺痛、血圧低下や 頭痛、吐き気など

お腹が張る
合併症

不均衡症候群
シャント閉塞

腹膜炎
被嚢性腹膜硬化症(EPS) 発症のおそれがある

日常生活 社会復帰 可能(夜間透析) 可能(会社でバック交換)
透析中の活動 拘束される 活動出来る
感染症 必要(アクセス感染) 必要(カテーテル感染)
入 浴 透析のない日に入浴 カテーテルのケアが必要
スポーツ できる できる
旅行

長期の場合は 透析施設の予約が必要

透析液、器材の手配
バックアップ施設が必要
食事制限 タンパク・カリウム制限、塩分・水分制限

塩分・水分制限、 タンパク制限

その他 シャント管理 カテーテルの管理
費  用 自己負担 1-2万 1-2万
機材のレンタル料