医局からのメッセージ

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リウマチ関節外科 准教授

猪狩 勝則

 

 

東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター整形外科(リウマチ整形外科)は関節外科学を主体としており、関節リウマチ、変形性関節症、骨壊死、外傷、そして膠原病に付随する関節破壊等を対象としています。専門に特化した施設ですので、これらの症例が非常に多く、関節破壊も高度である場合もしばしば経験されますので、この施設では通常よりも高い技術が求められています。

特に関節リウマチに関しては、生物学的製剤の登場により病勢が安定化することで、さらに高いレベルでのQuality of lifeが求められようになり、外科的治療も今まさに新しい治療体系の構築が切望されています。同時に、周術期の管理も以前より非常に複雑になってきており、これら技術を経験し取得するには、当施設はまさに最適の研修施設だと我々は考えております。

当科では、膝関節や股関節などの人工関節、手の外科、足の外科を中心に臨床を行っております。しかし関節外科研修期間中でも、全身管理を行えるように内科での研修や、関連病院での研修で外傷等の経験も個人の希望に応じて選択可能です。研究に関しても非常に積極的に行っており、リウマチ関連での臨床研究やゲノム、分子生物学等の論文が世界の一流誌に数多く掲載されております。

最近は医学の進歩により、科別の垣根が急速に低くなり、境界が不明確になりつつあります。まさに、従来のそれぞれの科だけの専門知識だけでは通用できない時代になってきました。当センターは関節疾患に特化した施設であり、我々の医局はリウマチ内科との強い連携が既に築かれた組織で、さらに基礎研究も積極的に行っております。ですから、今後の医学を見据え、新しい関節外科学に対応し、またそれを作り上げていく医局であると言えると思います。

残念ながら、これまで8年間にわたり医局を指導してきた桃原茂樹先生が2015年度末に任期半ばで教授を退任なされました。この医局をリウマチ整形外科の分野で日本をリードする組織に育て上げた最大の功労者であることは間違いなく、教室内外から惜しまれながらの退任でした。当科は一時的に教授不在となりますが、これまでに桃原先生が敷いてこられたレールはまだ少し先までは続いておりますので、まずはそのレールに乗って前に進みながら、新たなレールを医局員一丸となって敷いていこうと考えております。

東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター整形外科
准教授 猪狩勝則