施設の特徴

10Jun

膠原病リウマチ痛風センターは整形外科系の医師と内科系の医師が協力しながら、リウマチ性疾患の診療と研究に当たっており、世界最大級のリウマチ性疾患診療施設という専門性の高さから、全国より患者さんをお迎えして日々の診療を行なっています。リウマチ整形外科では関節リウマチの日常診療とリウマチ性疾患、変性疾患の外科的治療を中心に従事しています。

診療施設は3ヶ所あり、外来診療を女子医大病院に隣接した膠原病リウマチ痛風センター本部(新宿区河田町)と都庁に隣接した膠原病リウマチ痛風センター分室(新宿区西新宿)で行っています。月間外来患者数が10000名を超す日本最大のリウマチセンターです。寛解導入を目指した関節リウマチ患者の外来治療が 整形外科系の医師と内科系の医師の区別なく行われており、両者で寛解導入率に差はありません。整形外科系の医師と内科系の医師の連携がよくとれており、最先端の内科的診療を学ぶ機会も豊富です。

病棟・手術部門は東京女子医大病院リウマチ科(新宿区河田町)が担っており、年間数百例の関節外科手術を行っています。 特筆すべき点はそのほとんどが関節リウマチ患者であることで、 関節リウマチに対する手術件数では他を大きく引き離す全国1位にランクされています(日本経済新聞社調べ)。 感染ハイリスク症例に対する手術実績が豊富な施設でありながら、リウマチ患者に対する人工膝関節手術・人工股関節手術後の急性期の深部感染率は非常に低く、2007年から2014年の8年間659例で術後急性期深部感染に伴う人工関節抜去例が1例も発生しておりません。2008年後半からは特に手の外科手術に力を入れており、人工肘関節置換術、人工肩関節置換術、人工指節関節置換術などに積極的に取り組んでいます。 またリウマチ患者に対する足趾手術の件数も多く、特に最近の関節リウマチ治療の成績向上に合わせ、関節修復まで考慮した手術方法を採用しています。  手術手技の習得・熟達には多くの機会・症例に恵まれ、良質な手術を経験することが必要ですが、当医局はこういった経験を提供できる施設の一つであると自負しております。

東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センターは日本リウマチ学会認定教育施設であり、東京女子医科大学病院は日本整形外科学会認定研修施設・日本リウマチ学会認定教育施設です。また、東京女子医科大学病院リウマチ科は国内では数少ない日本手外科学会認定研修施設でもあります。これら学会認定専門医が当センターには多数在籍し、臨床の場における指導が充実しています。

また膠原病リウマチ痛風センターは世界最先端の研究活動を行っている施設でもあります。世界最大級の患者数を誇る施設であるため、臨床データを用いた研究が比較的容易であり、また2000年に開始された関節リウマチ患者に対する前向き観察研究であるIORRAコホートにより研究活動が強力にサポートされています。世界最大級の患者数を誇る施設にはその事実に対する責任があるということを自覚し、整形外科学・リウマチ学の発展に向けて日々研究を進めています。

医師個人における研究活動の意義を問われることもありますが、研究活動によって論理的思考が養われ、直接的に臨床の現場にその経験を生かすことができます。研究の本質を捉える力もつき、論文・学会報告を鵜呑みにせずに最新の医療情報に精通する基盤が形成されます。研究活動を行うことで目の前の患者さんだけでなく、世界中の患者さんの幸福に繋がる成果をあげることも不可能ではありません。それはきっと素晴らしい経験になるはずです。

是非我々とともに整形外科学・リウマチ学の発展に力を尽くしてください。他では得がたい生きがい、働きがいを得ることが出来ると思います。東京女子医大膠原病リウマチ痛風センター整形外科は高い志を持ち、大きなステップアップを望む先生方の期待に応えることが出来る医局です。

文責 猪狩勝則

2015年6月9日改筆