東京女子医大膠原病リウマチ痛風センター
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疾患について

   関節リウマチとはどんな病気ですか?
   自己免疫疾患の一つです。自分のからだを攻撃する因子(自己抗体)が原因です。関節リウマチの場合、関節(滑膜)を攻撃する因子が出来ます。そのため関節滑膜に炎症が起きて、滑膜の腫脹・増殖がおこります。進行すると骨や軟骨にびらんと呼ばれるちいさな欠損部ができたり、さらには関節の破壊や変形に至ることもあります。

   関節リウマチは、どんな病気に分類されているのでしょうか?
   分類の方法によって変わります。症状から着目すると、「リウマチ性疾患」というグループになります。原因からの分類では、「自己免疫疾患」に分類されます。局所で起こっている変化での(病理学的)分類ですと、「膠原病」のグループに入ります。

   膠原病とは何ですか?
   古典的には、顕微鏡で調べた時「皮膚の膠原繊維(コラーゲン)が増生する病気」という特徴から命名されました。6つの病気が含まれますが。現在は、古典的な6つの病気にかかわらず、自己免疫の機序で起こる、全身疾患を膠原病または膠原病類縁疾患と呼びます。くわしくは、当コーナーを参照して下さい。

   「リウマチ性疾患」とは、どんな病気ですか?
   関節が移動性に痛む病気、というのが元々の意味です。広義には、関節リウマチをはじめ、各種の膠原病や近縁疾患、痛風などの関節が痛む病気全てを含みます。現在では、おおむね自己免疫の機序でおこる関節炎を指すことが、多いようです。
紛らわしいのですが、循環器内科(心臓関係)ですと、心臓弁膜症の一部を「リウマチ性心疾患」と呼びます。これは、私たちが使う意味とは少し異なっています。

   「自己免疫疾患」とは、どんな病気ですか?
   細菌やウイルスなどの外来物(「非自己」といいます)が攻めて来たときに、病気にならないようにこれらの「非自己」を攻撃し、体を防御するシステムを「免疫」と呼びます。免疫機構が自分自身(「自己」)に働いてしまい、いろいろな症状が出ることがあります。このような機序で起こる病気を「自己免疫疾患」と呼びます。関節リウマチをはじめ、各種の膠原病や、甲状腺機能低下症、一部の糖尿病など様々な病気が含まれます。

   お医者さんで「リウマチ菌が出ている」と言われましたが、私はリウマチでしょうか?
   通常測定するリウマトイド因子は、リウマチにかかりやすい(自己免疫の素因がある)かどうかを知る検査です。リウマチであるかどうかを診断する項目ではありません。確かに関節リウマチの患者さんの多くは、リウマトイド因子が陽性です。しかし健康な人でもリウマトイド因子が陽性の人は時にいますし、逆にリウマトイド因子が陰性なのに関節リウマチである人もまれにいます。説明のため「リウマチ菌」という医師もいますが、バイ菌ではありませんし他の人に感染したりもしません。測定する方法によって異なった表現のされ方があります。検診などで多いのは「+」とか「ー」とかの記号です。倍率で測定した時には、40-80-160・・・と40を倍々にした数字です。また、33とか95といった数字で結果が出る方法もあります。

   リウマチは一生なおらない病気と聞きましたが、本当ですか? みんな関節が変形してしまうのでしょうか?
   リウマチで、自己免疫が起きてしまうおおもとの原因は、現在不明です。しかし、ある程度体質(遺伝的素因)が関与していると考えられています。そのため、風邪や怪我と違って、体質もろともきれいサッパリ治ることはありません。抗リウマチ薬を服用し、関節滑膜への攻撃を抑えることで、リウマチの活動性をなくし、それ以上リウマチが進行しないようにすることは可能です。また一部の抗リウマチ薬(生物学的製剤を含む)で関節破壊が治る傾向がある、という報告があります。

   リウマチは遺伝しますか?
   リウマチになりやすい(自己免疫現象を起こしやすい)体質は、ある程度の確率で遺伝します。そのため、リウマチの患者さんの血縁者にリウマチが発症する率は、一般大衆に比べて高くなると考えられています。しかし、リウマチという病気そのものが遺伝するわけではありません。いわゆる「メンデルの法則」のように、親のリウマチが必ず子供に遺伝するわけではありません。
兄弟に関節リウマチの患者さんがいると、約8倍リウマチになりやすいことがわかっています。一般に、関節リウマチになる率は0.5%位ですから、兄弟に患者さんがいるばあいは4%位の確率で関節リウマチになることになります。つまり、確率25分の1で決して高くはありません

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