人工足関節置換手術

 

足関節(足首)の変形

TAA足首が腫れてきたり、歩くと足首が痛い、しゃがみづらい、正座しづらいという症状があるときは足首の変形が疑われますのでX線検査を行います。靭帯バランスや変形の度合いを診察し、適応を決めて手術を行っています。

人工足関節置換手術では足首の動きを再現することができます。人工関節を設置するための骨の質が充分で、靭帯バランスが良い場合に行っていますが、膝や股関節に比べて、人工関節が適応の方はそれほど多くありません。国内では人工関節全体で年間10万件以上行われているのに対し、人工足関節置換術の年間手術件数は全国で200例に満たない程度しか行われていません。そのため充分なデータが蓄積されておらず、何年くらい持つのか、合併症の頻度はどの程度かなどについてはっきりしたことが言えない状況です。当センターでは年間10件程度の人工足関節置換術を行っていますが、これまでのところ術後早期での術後感染症による人工関節抜去例を1例経験しています(H26.2.1現在)。また破壊が強く、人工関節の設置が難しい場合には足関節固定術を行います。足関節でお悩みの患者さんは当センター整形外科担当医にご相談ください。

手術のながれ

通常全身麻酔で行い、術前にはレントゲン、心電図、血液検査、CTなどの必要な検査を行います。手術のキズは、足首の前に10cm程度で、足関節の損傷した表面を削り取り人工足関節を挿入します。手術は1-2時間程度かかります。通常入院期間は3-4週間で、創治癒を確実にするために術後2週程度ギプス固定を行います。定期的にX線を確認しながら徐々に荷重をかけてリハビリしていきます。

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足関節固定術

足首の動きを大部分固定して、動かすときの痛みを緩和します。通常、足底から髄内釘を用いて踵骨、距骨、脛骨を固定します。足首の動きが制限されますが、安定して歩くことができます。人工関節よりも適応の幅が広く、骨の質や靭帯バランスが良くない場合にも行えます。

手術のながれ

通常全身麻酔で行い、術前にはレントゲン、心電図、血液検査、CTなどの必要な検査を行います。手術のキズは、足底に2cm程度と足関節外側に5-10cm程度で、足関節の損傷した表面を削り取って形を整えてから、足底から髄内釘を挿入します。手術は通常1-2時間かかります。通常入院期間は3週間程度です。通常、術後早期から荷重できる髄内釘を使用するため、創が落ちつき次第歩行訓練を開始します。定期的にX線を確認しながらリハビリしていきます。

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文責 猪狩勝則
2014年2月1日改筆