ステロイド

副腎皮質ステロイドはこれまでおよそ60年にわたり、世界中の関節リウマチ患者に対して使われてきました。強力な抗炎症作用と免疫抑制作用があり、少量の使用でも痛みを急速に緩和し、関節リウマチの症状を改善させます。ただし離脱(中止)が簡単ではなく、特に長期にわたって使い続けると副作用が強く現れることがあります。

欧州リウマチ学会による「抗リウマチ薬による治療推奨」では、初期治療において低用量のステロイドを抗リウマチ薬による初期治療に使用すべきだが、臨床的に可能な限り速やかに減量するとされています。

> 「抗リウマチ薬による治療推奨」(欧州リウマチ学会)

なお、ステロイドを長期間服用していると、体内でステロイドを作る機能(副腎機能)が働く必要がなくなるため低下してきます。そのため急に服用を止めると体内のステロイド量が不足し、危険な状態になることがあります。減量の際は必ず医師の指示に従ってください。

主な副作用には、長期投与での副腎機能低下、骨粗鬆症、高血圧症、高脂血症、白内障、緑内障、大量投与では易感染性(感染しやすくなる)、糖尿病、ムーンフェイス、中心性肥満、消化管潰瘍などがあります。

文責 猪狩勝則
2017年4月26日更新