東京女子医科大学消化器病センター
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 消化器外科 胆道グループ詳細
当胆道外科の特徴
胆道癌(胆嚢癌、
胆管癌、乳頭部癌)
膵・胆管合流異常症、胆道拡張症
胆石症(胆嚢結石症、胆管結石症、肝内結石症)
胆嚢ポリープ
実績(治療数・手術件数)
各臓器別診療グループ紹介 消化器外科
診療内容
 当胆道グループは中山恒明名誉教授(1965年〜1976年)、遠藤光夫名誉教授(1972年〜1985年)、羽生富士夫名誉教授(1985年〜1996年)、高崎 健名誉教授(1996年〜2006年)、そして山本雅一現主任教授(2006年4月〜)の時代を通じて、世界的にもトップレベルの臨床成績と研究成果を挙げています。
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 当胆道外科の特徴
特徴
1) 胆道癌の総切除例数は900例にのぼり、国内でも有数の施設です。
特に胆嚢癌、乳頭部癌に関しては日本一の切除数を誇ります。
2) ひとつの科において、疾患の診断から治療まですべて行っています。
3) 同一医局内で内科、外科、放射線科、内視鏡科、化学療法グループ、免疫療法グループの専門医による協力体制のもとに集学的治療を行っています
4) 非切除例に対しても積極的に化学療法を含めて幅広く治療を行っています。

消化器病センター 消化器外科 胆道グループ
胆道癌切除症例数
 胆嚢癌  421例
 肝門部胆管癌  182例
 中部胆管癌  102例
 下部胆管癌  138例
 乳頭部癌  213例
※胆嚢癌、乳頭部癌は国内一の症例数です

外科治療の対象となる胆道について

胆道癌(胆嚢癌、胆管癌、乳頭部癌)
膵・胆管合流異常症、胆道拡張症
胆石症(胆嚢結石症、胆管結石症、肝内結石症)
胆嚢ポリープ
その他
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 胆道癌(胆嚢癌、胆管癌、乳頭部癌)
胆道癌について
 胆道癌は、その解剖学的な位置関係から容易に肝動脈や門脈といった肝臓への重要な血管を侵します。また、胆道はきわめてリンパ組織の豊富な臓器なため、胆道周囲だけでなく離れた部位(肝・膵周囲)にも転移をきたす特徴があります。
 ゆえに胆道癌では肝切除、膵頭十二指腸切除、広範リンパ節郭清、さらには肝動脈・門脈合併切除などの高度な手術手技が必要となります。
 われわれの施設では、手術手技の開発や工夫を重ね、この難治性の胆道癌の切除に積極的に取り組んできました。
 かつて1970〜80年代には、胆道癌に対する手術は、手術死亡率30〜40%、術後合併症率70%と危険性の高い手術でした。
 しかし現在では、適正な手術適応、安全な手術手技の開発や工夫、器材の改良により、手術死亡率は2〜3%、合併症率も40%程度まで改善しています。より安全な手術をめざし改良がすすめられています。
 胆道癌治癒切除例の5年および10年生存率は(他病死除く)、胆嚢癌でそれぞれ66%、63%、肝門部あるいは上部胆管癌で47%、17%、中部胆管癌で40%、下部胆管癌で53%、27%、乳頭部癌で68%、61%であります。 まだまだ満足のできるものではありませんが、全国でも有数の成績を得ています。
胆道癌切除例生存率
胆道癌治癒切除例 部位別生存率
 これに加え、積極的な化学療法、免疫療法を行い、さらなる治療成績の向上を目指しています。

進行胆嚢癌
 胆嚢癌、中でも進行胆嚢癌はさまざまな進展様式を示すことで知られています。肝内直接浸潤、肝十二指腸間膜浸潤、リンパ節転移などの程度により肝切除+膵頭十二指腸切除から胆嚢摘出術までさまざまな術式が選択されます。
胆嚢癌切除例生存率
胆嚢癌治癒切除例 Stage別生存率
肝門部胆管癌
 胆管癌のうち肝門部に発生した肝門部胆管癌は、解剖学的な位置関係のために容易に肝内の胆管周囲の血管を侵すため、切除が困難になることがあります。癌の場所により、肝葉切除と尾状葉切除に肝外胆道切除を加えた術式が基本となります。他に尾状葉単独切除、肝門部胆管切除などの術式が選択されます。
 肝切除に加え複雑な胆道再建(胆管をつなぎ直すことです)が必要で、治療成績は下部胆管癌や乳頭部癌に比べて不良です。
肝門部胆管癌治癒切除例 Stage別生存率
十二指腸乳頭腫瘍
 十二指腸乳頭腫瘍に対しては進展度に応じて大きく3段階の術式が行われています。
1)十二指腸乳頭部切除
2)十二指腸部分切除
3)膵頭十二指腸切除
癌腫の進展様式に合わせて術式選択が行われます。
 近年、診断法の進歩によりかなり正確に進展度診断が可能となってきており、適応の選択が可能になりました。
乳頭部癌治癒切除例 Stage別生存率
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 膵・胆管合流異常症、胆道拡張症
 通常、胆管は膵管(膵臓でつくられた膵液が流れる)と十二指腸の壁内で合流して十二指腸乳頭部に開口しています。
 十二指腸乳頭部には乳頭部括約筋が取り巻いていますが、この括約筋は胆汁や膵液の十二指腸への流れを調節するとともに、胆汁の膵管内への逆流や膵液の胆管内への逆流を防いでいます。
 膵・胆管合流異常症は、胆管と膵管とが十二指腸の壁外で合流する先天異常です。乳頭部括約筋の作用が合流部におよばないため、膵液と胆汁の相互混入が起こり、様々な胆道疾患、膵疾患が惹起されることがあります。
 最近では小児期に発見されることが多くなってきましたが、大人になるまで症状なく経過し、健診などで胆管の拡張を指摘されて発見されることもあります。
 膵・胆管合流異常症の合併疾患のうち、最も問題となるのは胆道癌を高率に合併することです。したがって膵・胆管合流異常症と診断された場合には、癌発生の予防のために、胆道と膵管の合流を解除する手術(分流手術)を行うことになります。
 胆管拡張がない場合には、膵液が胆管に逆流しても、うっ滞しないため胆管粘膜に影響はすくないと考えられています。
 自検例の胆管非拡張例でも胆嚢には高率に癌が発生していますが、胆管に癌が認められた症例はないため、胆管非拡張例には胆嚢摘出術を行っています。
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 胆石症(胆嚢結石症、胆管結石症、肝内結石症)
 成人の10〜20%程度が胆石を保有するといわれ、近年ではさらにその割合は増加傾向にあります。
 胆石といっても人それぞれで、種類,大きさ,数などが異なり、成分からもコレステロ−ル胆石,色素胆石,まれにみられる胆石の3種類に分類され、大きさも砂粒大から小石程度のものまであります。
 多くは無症状ですが、これらの結石が原因となって腹痛,発熱,黄疸などの症状を起こし場合には治療の対象となります。
 治療法としては腹腔鏡を用いた腹腔鏡下胆嚢摘出術や開腹手術など、また総胆管結石に対しては内視鏡的な経乳頭的切石術などが行われています。結石の種類、大きさ、数、部位および胆嚢の機能などにより適応が異なります。超音波検査・CT検査・胆道造影検査を行い、どのような胆石であるかをよく調べて治療方針をたてることが重要です。  腹腔鏡下胆嚢摘出術は腹部に4ヶ所の穴(へそ下、みぞおちに12mm、右上腹部に5mm×2箇所、計4箇所)を開け、その穴から内視鏡や手術鉗子を挿入し、胆嚢を摘出する方法で、従来の開腹の胆嚢摘出術に比べ、傷が小さいため、術後の痛みが少なく、回復が早いという利点があります。
 又、術後の創部はほとんどめだちません。上腹部手術の既往のある方や胆嚢の炎症の強い場合には、実施困難なこともありますが、現在では多くの胆嚢結石は本術式で治療されています。
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 胆嚢ポリープ
  健診や人間ドックの超音波検査で指摘されることが多く、大半はコレステロールの塊であるコレステロールポリープです。
 多くの場合、経過観察でよいのですが、まれに胆嚢癌が含まれており、注意が必要です。
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