東京女子医科大学消化器病センター

直腸癌に対するロボット支援手術 手術支援ロボット「ダヴィンチ」

近年、大腸癌の手術では腹腔鏡手術が普及していますが、大腸癌のなかでも直腸癌の手術は未だに難易度の高い手術の一つとされています。
特に直腸は、骨盤の深部に存在し、膀胱機能や性機能を司る重要な神経に囲まれており、解剖学的に複雑なところに存在します。

そのため、外科医の手術精度によって機能を正確に温存することは患者様のQOL(生活の質)に直結することになります。
そのような背景から当科では直腸癌に対するロボット支援手術を導入することになりました。

手術支援ロボットについて

ダ・ヴィンチ外科手術システム(intuitive Surgical社)は、より複雑で細やかな手術手技を実現することを目的として米国で開発されました。
従来の腹腔鏡手術における課題の1つである鉗子(腹腔鏡手術における外科医の“手”となるもの)の可動性(腹腔鏡手術では関節が少なく操作に制限がある)に関しては、先端が360度回転可能なため、自由度の高い手術が可能です。

また、3次元による正確な画像情報の取得が可能(腹腔鏡手術では通常2次元モニターを用いるため空間認識が困難)となり、腹腔鏡手術における課題の1つであった空間認識の困難さに関しても充分改善されました。

手術イメージ

この手術支援ロボットは、欧米を中心にすでに医療用具として認可され、1997年より臨床応用され、2013年3月までに世界で2710台、そのうち米国では1957台、日本は108台保有し、世界第2位の保有国となっています。
結腸・直腸癌をはじめとして、胃癌・食道癌などの消化器癌に対する根治的手術にも導入されています。

日本における手術支援ロボットは、主に泌尿器科領域で使用され、前立腺癌手術では保険収載され標準的に使用されています。
平成21年11月に厚生労働省の認可(薬事承認)を受けて販売されています。

ロボット支援手術を希望される患者様へ

当科では、「直腸癌に対するロボット支援手術」が平成26年9月11日に本学倫理委員会(IRB)で承諾されました。
機能温存を目的とした臨床研究として直腸癌に対するロボット支援手術を開始します。本研究で行われるロボット支援手術は日常の保険診療ではなく自由診療となるため、手術費用は患者様の自己負担となります。

導入にあたっては、本学Robot支援手術導入ガイドラインに則り、術者は腹腔鏡下手術に十分な経験を持ち(日本内視鏡外科技術認定取得医師)、ダ・ヴィンチ支援手術支援教育プログラムを修了しライセンスを取得した医師となります。

支援手術ロボット

直腸癌のロボット支援手術について、詳しい説明をお聞きになりたい患者様や
手術希望の患者様は、右記問い合わせ先にご連絡下さい。

お問い合わせ窓口

消化器外科 大木岳志

03-3353-8111(代表)

ohki.takeshi@twmu.ac.jp