スマートフォン版はこちら>>

診療科案内

頚動脈・動脈硬化(頭頚部)外来

対象患者様:

・  頚動脈や脳血管の動脈硬化に不安のある方
・  他院で頚動脈狭窄や脳血管狭窄などの動脈硬化を指摘され、更に治療方法の検討を希望される方

外来担当:

・米山(  よねやま) (たく) 
 脳神経外科学会専門医
 脳卒中学会専門医
 救急医学会救急科専門医
 

目的:

・  頚動脈、脳動脈の動脈硬化を評価して、頚動脈狭窄や脳血管狭窄による脳梗塞の予防を目指します。

・  頚動脈狭窄は動脈硬化の悪化とともに進行します。しかし、動脈硬化は頚動脈のみに起こるわけでなく、個人差はありますが加齢とともに危険因子が影響して全身の様々な動脈に動脈硬化が起きてきます。脳血管の動脈硬化が悪化すれば脳梗塞や一過性脳虚血発作を認め、冠動脈の動脈硬化が悪化すれば狭心症や心筋梗塞となり、下肢の動脈硬化が悪化すれば閉塞性動脈硬化症となって間欠性跛行や下肢の潰瘍や壊死を引き起こします。つまり、頚動脈狭窄は全身の動脈硬化の一部分症であり、動脈硬化そのものに目を向ける必要があります。我々は全身の合併症に細心の注意を払いながら、脳梗塞をすでに起こした方の頚動脈狭窄や、将来、脳梗塞を起こしやすいと考えられる頚動脈狭窄に対しては、積極的な治療として頚動脈血栓内膜剥離術(Carotid Endarterectomy: CEA)や頚動脈ステント留置術(Carotid Arterial Stenting: CAS)を行っています。手術とならない方に対しても定期的に頚動脈を経過観察するとともに、動脈硬化の危険因子を洗い出し、その改善策を提供するように努めます。もちろん、脳神経外科ですので、脳血管の評価も怠りません。患者様にとって最善の脳梗塞予防方法を検討し、提供することを目指します。

ki01.png

 

実例

・左脳梗塞を発症した頚動脈狭窄症
・58歳 男性

ki02.png

kei03.png

 

kei04.png

術後経過:経過良好で梗塞発症時の右手指巧緻運動障害を僅かに認めるのみで独歩自宅退院となりました。

 

<動脈硬化まめ知識>

・動脈硬化性疾患予防のための包括的リスク評価

 頚動脈狭窄は頚動脈の動脈硬化性変化が進行したものです。そのため、動脈硬化性疾患は頚動脈狭窄だけではありません。粥状動脈硬化を基盤として発症する、冠動脈疾患、脳血管障害、末梢動脈疾患などがあります。これらの危険因子として、脂質異常症、高血圧、糖尿病、喫煙、慢性腎臓病CKD、冠動脈疾患の家族歴、動脈硬化性疾患の既往(冠動脈疾患、非心原性脳梗塞、末梢動脈疾患PAD)、加齢、性別を考慮する必要があります。
 

動脈硬化の危険因子
1.高血圧 2.糖尿病 3.脂質異常症 4.冠動脈疾患CADの既往 5.末梢動脈疾患PADの既往 6.非心原性脳梗塞の既往 7.慢性腎疾患CKD 8.早発性冠動脈疾患家族歴 9.年齢 10.性別 11.喫煙歴

 

・動脈硬化性疾患予防のための生活習慣の改善

1.禁煙し、受動喫煙を回避する

2.過食を抑え、標準体重を維持する

3.肉の脂身、乳製品、卵黄の摂取を抑え、魚類、大豆製品の摂取を増やす

4.野菜、果物、未精製穀類、海藻の摂取を増やす

5.食塩を多く含む食品の摂取を控える

6.アルコールの過剰摂取を控える

7.有酸素運動を毎日30分以上行う

ki05.png

 

スタッフ紹介

職位氏名担当
講師 米山 琢