腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症はどのような病気でしょうか?

腰椎は、体を支えるとともに動く重要な部分ですが、年齢とともに変化します。とくに、動きにかかわる椎間板や関節・靱帯などには負担が多くかかるため変化が早くから生じます。それぞれの変化が進んだ結果、神経の通り道(「脊柱管」と呼びます)が圧迫され、その結果、下肢しびれ、痛みなどの症状が出現します。この状態を「腰部脊柱管狭窄症」と呼びます。

 

どのような治療がありますか?

加齢による変化が狭窄の原因であるため、狭窄の状態が大きく改善することはありません。しかし、神経の状態が安定したり、神経の炎症が落ち着くことで症状が改善したりすることがあります。

そのため、痛み・しびれが主体の場合には、投薬治療や神経ブロックなどの保存治療(手術以外の方法を「保存療法」と呼びます)を行います。保存治療で改善がみられない場合には、手術治療を行います。

また、神経圧迫による障害で力が入れにくい状態(「脱力」と呼びます)が出現することがあります。脱力は自然経過で改善することは難しく、また神経ブロックも効果がありません。そのため脱力がひどい場合には、手術治療を行います。

どのような手術を行うのでしょうか?

術式:内視鏡下腰椎椎弓切除術
腰の背中の皮膚を切開して、内視鏡用のチューブを体の後方から挿入して腰椎に到達します(左図)。

椎弓と呼ばれる骨の一部切除し、馬尾神経が包まれている硬膜管と神経根を展開します。切除により硬膜管と神経根の圧迫が取り除かれていることを確認します(下図)。

最後に、十分に清潔な生理食塩水で洗浄し、血抜きの管(「ドレーン」と呼びます)を置いて手術創を閉じます。 手術時間は、2時間程度の予定です。しかし、手術操作は十分注意して行うため、さらに時間がかかることがあります。

また、手術前に麻酔をかけ、うつぶせにして準備する時間と、手術後にあおむけにして麻酔から覚ます時間がそれぞれ30分から1時間程度かかります。


手術によりどのくらいよくなるのでしょうか?

手術により神経の圧迫が取り除かれることで、痛みの大部分が早くに改善すると考えられます。

しかし、神経の圧迫を取り除く手術であり、圧迫されて障害された神経そのものに対して治療はできないため、神経障害がどの程度回復するかはその程度によります。

そのため、脱力の症状は重症な神経障害であり、改善するとしても長い時間が必要となります。

また、軽い神経障害でも生じることが多いしびれは、程度は軽くなっても残りやすいと言えます。

また、手術による神経への刺激や神経回復の過程で、痛みが一時的にひどくなったり、しびれや脱力感が出現したりすることがあります。これら症状の多くは、1,2ヶ月の経過で徐々に改善してきます。


手術にはどのような合併症があるのでしょうか?

手術は、病気の根本的な治療であり有用ですが、以下のような合併症があります。

可能性は低いのですが、その危険を十分に理解した上で治療を受けることが大切です。

詳細については、外来にてご相談ください。

1) 出血

2) 血腫形成

3) 神経障害

4) 硬膜損傷

5) 感染

6) 創部のしびれおよび痛み

7) 深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症

8) 腰椎の加齢変化の進行、再発

9) 麻酔の危険性

10) そのほか 詳細は、外来にてご相談ください。

脊椎・脊髄外来のスタッフ・診察時間

千葉純司(教授)

和田啓義

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