薬による治療 & 産後の尿もれ対策
薬で治療 (一部をご紹介します)
向いている人:軽症から中等症の方。

塩酸クレンブテロール(スピロペント)
膀胱の筋肉を弛緩させ、尿道をとじる筋肉の収縮力を増して、尿もれを減らします。

エストロゲン剤

更年期に低下した女性ホルモンを補充することにより、尿道粘膜を補強し、尿もれを減らします。しかし、長期服用での副作用はまだ明らかでありません。

(注意)
エストロゲン剤の補充は、骨祖しょう症や動脈硬化にもよいと言われていますが、子宮体がんや乳がんの発生を高めるとの報告があり、専門医による定期的な検診が必要となります。
この
時期
注目
注意すること
産後
3週間
養生
する
産後3週間は、起きる必要のない時はできるだけ横になり、骨盤底筋の回復に努めましょう。難産だった方、赤ちゃんが大きかった方、太り気味の方は特に気をつけて下さいね。
産後
4週間
から
8週間
重い
もの
お米や重い荷物は持たないように。買い物袋も布団の上げ下げも気をつけてください。無理はしません。
きついガードル
体型をすぐにもどしたいからとガードルをすると、お腹の内圧が上がり、骨盤底に負担がかかります。産褥ガードルは、産後の1ヶ月検診で子宮などの回復が順調なら着けてもかまわないでしょう。
産後の注意
産後、尿もれを初めて経験し、ショックをうける人も多いようですね。でもご心配なく。あなただけではありません。ここでは、産後に尿もれを起こさないための注意をあげておきます。 
(イラスト:乙部成未)