特殊外来 細胞治療 活性化自己リンパ球によるがん免疫療法

患者様・ご家族様へ

当科の治療についてご説明をいたします。
活性化自己リンパ球療法は、がん患者様ご自身の血液(約30ml)からがん細胞と戦う役割を持つリンパ球を取り出し、約2週間専門の施設にて細胞を培養し、100~1,000倍に増殖・活性化させたものを点滴にて患者様の体内に戻すがん免疫細胞療法です。
以下に、治療の流れを記載しています。

治療の流れ

採血から製剤点滴までの流れ
  1. 治療に関する説明と同意
    医師より本治療について、ご説明いたします。
    治療の目的、治療スケジュール等を医師とご相談のうえ決定いたします。
  2. 採血:約30mL
    治療に使用する活性化リンパ球の元となる細胞の採取のため採血を行います。
  3. リンパ球の活性化培養(活性化自己リンパ球の製造)
    (株)リンフォテックの細胞加工センターにて約2週間活性化培養いたします。
  4. 活性化自己リンパ球の投与(点滴)
    投与日程に合わせて再度ご来院いただき。治療を実施いたします。
  5. 治療評価
    一定期間治療を行った後に、治療の効果について評価いたします。

1回の採血で数回分の投与が可能です。
したがって、当科では、活性化リンパ球の投与のたびに採血をする必要はありません。また、点滴による投与は約30~40分かかりますので、治療スケジュールに合わせての通院となります。

受診にあたって

  • 投与頻度、投与回数などは、診察の上、患者様と相談後決定致します。
  • 投与間隔や期間は患者様によって異なります。
  • 相談は、充分にお話が出来るように1時間取っております。
  • 相談時には、相談時までのデータ(血液、画像などの検査データ)を可能な限りご持参ください。

活性化自己リンパ球療法を検討している方へ
治療段階に応じた活性化自己リンパ球療法の適応および治療目的について

これから手術などの標準治療を控えている患者様へ

がんの治療法は、①手術、②化学療法、③放射線療法、④免疫療法が一般的に挙げられます。
活性化自己リンパ療法(免疫療法)は第4の療法と言われていますが「4番目に選択する療法」ではありません。

免疫療法は、がんになったときに考えるものです。
(※効果的な治療がない、もしくは受けられない場合に考える治療法ではありません)

がんの治療には、選択肢が様々あり、多くの方が標準治療を選択します。
がんと分かったとき標準治療を選択する際に免疫療法も考慮することが重要です。

手術を予定されている方は、手術を受ける前にご相談ください。

予め採血を行い、手術後、早い段階で活性化自己リンパ球療法を始めることが極めて有効です。また、標準治療との併用で、更に効果が期待できます。(②化学療法、③放射線療法との併用により、さらに効果が期待できます。)

既に手術などの標準治療を受けられた患者様へ

手術やその他の治療を受けられた患者様も、術後の治療法として検討していただきたい療法です。

早期がんの場合

がんの再発及び転移のリスクの低減、重複がんの予防が期待できます。
  ⇒ 手術 + 活性化自己リンパ球療法 = 再発予防

進行がんや再発の場合

がんの進行を遅らせること、QOL(生活の質)の維持・改善が期待できます。
  ⇒ 手術 + 化学療法(抗がん剤) + 活性化自己リンパ球療法= QOLの維持・改善など
  ⇒ 手術 + 放射線療法 + 活性化自己リンパ球療法 = QOLの維持・改善など