当院での取り組み
             

 

乳がんとは  
当院での取り組み
 

(1) 術前化学療法
術前化学療法を積極的に取り入れ、高い効果が得られています。特にHER2陽性乳がん(HER2:ハーツーというタンパクががん細胞表面にたくさんついている乳がん)では完全消失する確率が60%と非常に高い効果が得られています。
当科では2011年4月より2013年3月まで東京女子医科大学八千代医療センターと共同で、新規薬剤(アブラキサン)を用いた術前化学療法臨床試験を行いました。アブラキサン(アルブミン結合パクリタキセル)は従来の抗がん剤の副作用を軽減し、効果を高めたお薬です。非常に高い腫瘍縮小率と、従来の薬剤で問題となる手足のしびれが軽減されることが証明されつつあります。

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(2) 乳房再建術
当院形成外科と共同で一期的、二期的再建にも積極的に取り組んでおります。がんの範囲が広く乳房温存が不可能で、術前化学療法の効きにくい方がよい適応となります。
当院は乳房オンコプラスティックサージャリー学会認定の乳房再建用エキスパンダー実施施設認定および乳房再建用インプラント実施施設認定を受けております。この2つの施設認定を取得した施設のみが保険適応のエキスパンダー(組織拡張器)およびインプラント(人工乳房)を用いた乳房再建手術を一貫して行うことができます。両方の認定を受けたのは東京都で12施設のみです(平成25年8月現在)。


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(3) センチネルリンパ節生検
当院では放射線被曝のない蛍光法・色素法併用によるセンチネルリンパ節生検を行っています。蛍光法とはICGという薬剤に赤外線が当たると蛍光を発する性質を利用してリンパの流れ道を確認してリンパ節を見つける方法です。

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(4) 遺伝性乳がんの遺伝子検査
乳癌になる原因には食生活や出産・授乳などの環境要因と乳癌になりやすい体質、すなわち遺伝要因があります。乳癌の家族歴が関与して発症しているものが全体の15〜20%あるとされ、そのうち遺伝が関与している乳癌は全体の5〜10%にあたります。現在までに解明されている原因とされる遺伝子は複数ありますが、なかでもBRCA1とBRCA2という遺伝子が主なもので、これらの遺伝子変異を有し乳癌あるいは卵巣癌を発症するのを遺伝性乳癌・卵巣癌症候群(hereditary breast and ovarian cancer syndrome: HBOC)といいます。欧米の研究ではBRCA1遺伝子変異が一般女性の0.1%、乳癌患者では40歳以下で5.3%、40〜49歳で2.2%、50〜70歳で1.1%と報告されています。日本では乳癌あるいは卵巣癌を発症し、乳癌あるいは卵巣癌の家族歴のある方を対象とした研究ではBRCA1が12.6%に、BRCA2が14.1%に変異が見つかっています。BRCA1/2変異陽性者の癌発症リスク(浸透率)は、乳癌の生涯リスクが36〜85%、卵巣癌が16〜60%と報告されていて、今後わが国でも遺伝子診断およびBRCA1/2変異陽性者の癌発症リスク軽減に対する体制を整えることが急務と言えます。東医療センター乳腺診療部も東京女子医大遺伝子医療センターとともに遺伝カウンセリング、遺伝子診断を行っています。家族性乳癌やHBOCに対する情報提供、BRCA1/2変異陽性者のサポートを行っていますので是非ご相談ください。

 

(5) セカンドオピニオン外来の開設
乳がんの治療は日々進歩しており、常に最新の知識と技術を有する乳腺専門医による診断と治療が求められています。また、自分の受けた診断や治療が、他院でどのような評価を受けるのかを尋ねる「セカンドオピニオン」の必要性が注目されています。基本的に担当医がきちんと説明をして、患者さん自身が納得できれば必要ありませんが、もし自分の受けた診断や治療方針に疑問がある場合はセカンドオピニオンを受けることをお勧めします。セカンドオピニオン外来は予約制になっております。ご希望の方は乳腺外来あてにお電話を下さい。その際に可能であれば初めに診察を受けた医療機関の紹介状(診療情報提供書)をもらってきてください。



 
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