東京女子医科大学東医療センター 救急医療科救命救急センター

後期研修プログラム

研修医・医師募集

教育・研修 - 後期研修プログラム

1.諸言

日本の人口高齢化に伴い、高齢者の急病や外傷は年々増加している。救急車の搬送件数も増加の一途であるが、受入側の病院の医師数は増えず、医師の診療領域も専門分化が一段と強まったため、救急患者の受入はいっそう困難になっている。救急外来で重症患者の生命の危機を救い、適切な専門診療科と素早く連携し、時には集中治療の主役となり高度な医療を提供し、時には大出血の外傷患者の胸腹部を開けてメスの力で命を救う。多くの救急患者の診療経験で得られた幅広い臨床知識と、数々の修羅場をくぐり抜けて培った救命の技量は今後も社会にとって必要不可欠なものであり、これらを持ち合わせている救急医を輩出していくことが、本教室の使命と考えている。

2.目的

全国の救急施設で活躍できる救急科専門医を育成する。

3.研修施設

  • 東京女子医科大学東医療センター救命救急センター、および診療各科
  • 他の救命救急センター

4.研修期間

4年間とする。出産・育児による一時中断期間は含まれない

5. 特徴

  • 当センターは都内26か所ある救命救急センターの中で、3番目に3次救急搬送患者数が多い施設である。平成27年度は1,660件、応需率は79.9%であった。救急医には様々な急病・外傷に対応する力が必要であり、その修練には圧倒的な症例数が必須である。現在、当センターで修練中の後期研修医は2名と少なく、他施設に比べより多くの症例・救急処置・手術を経験できる。
  • 勤務は2交代制(8−18時、17−9時)であり、十分な休養が取れるように配慮している。またグループ制主治医としており、オフタイムに呼び出されることはない(外傷外科医の緊急手術時を除く)。
  • 外科専門医を持ち、今後救急医学の分野での活躍を希望している若手外科医に対して、外科専門医を維持しながら救急科専門医を取得できるコース「外傷外科医コース」を設けている。
  • 学会発表と論文作成は重要な研修であり、スタッフが指導していく。研修期間中に一回は国際学会で発表を行う。
  • 女性医師が救急医として活躍できる職場作りを目指している。出産・育児に対する勤務体制のバックアップも行う。
  • 心肺蘇生の指導は救急医としては必須項目であり、ICLSコースインストラクター資格を取得していただく。
  • 救急医は災害医療の中心的な役割を果たす使命があり、各種災害医療の研修にも参加してもらう。当院は区東北部の災害拠点中核病院であり、地域からも大きな責務を担っている。DMATの隊員資格を取得していただく。

6. プログラム

『救命救急医コース』

勤務地(期間)主な研修内容獲得目標
1年目当院救命救急センター(1年)救急初療中心にスキルトレーニング気管挿管、輪状甲状靭帯切開、CV確保、開胸心マ、各疾患ガイドラインなど
2年目当院救命救急センター(1年)重症患者の受け持ちを通じて集中治療を学ぶCHDF、PCPS、人工呼吸管理、中毒患者治療、IABO、内視鏡、超音波など
3年目当院救命救急センター(6ヶ月)
国内救命救急センター留学(6ヶ月)
若手指導
ドクヘリなどの経験
研究論文作成、ICLSインストラクター
救急科専門医一次審査、国際学会発表
4年目当院救命救急センター(3-6ヶ月)
院内留学各科(6-9ヶ月)
リーダーとして勤務
本人の希望する診療科
災害医療、メディカルコントロール
DMAT資格、救急科専門医合格

『外傷外科医(Acute Care Surgeon)コース』

勤務地(期間)主な研修内容獲得目標
1年目当院救命救急センター(1年)救急スキルトレーニング
Acute care surgery術者
気管切開、輪状甲状靭帯切開、開胸心マ、大動脈遮断、骨盤パッキングなど
2年目当院救命救急センター(1年)重症外傷手術の術者
集中治療を学ぶ
肺部分切除、心縫合、頸部手術、DCS、PCPS、植皮、肋骨固定、人工呼吸管理、IABOなど
3年目当院救命救急センター(6ヶ月)
国内救命救急センター留学(6ヶ月)
若手への手術指導
ドクヘリなどの経験
研究論文作成、JATECインストラクター
救急科専門医一次審査、国際学会発表
4年目当院救命救急センター(3-6ヶ月)
院内留学各科(6-9ヶ月)
リーダーとして勤務
本人の希望する診療科
災害医療、DMAT資格、腹部救急認定医(会員歴3年以上)、救急科専門医合格

5年目以降獲得目標:外傷学会専門医(会員歴5年以上)、Acute care surgery専門医(設立予定)

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