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部長代行 内潟 安子 

新生児科は、東京都区東北部の周産期医療を担う拠点病院として位置づけられています。これまでNICUのベッド不足などから、十分に地域の需要に応えることができませんでした。この状況を改善するため、移転に伴い、NICUベッドを増床し、地域の需要に応える体制を作りました。また、新生児・小児呼吸器疾患の専門施設として全国からの信頼を得ており、新生児・小児難治性呼吸器疾患の最後の砦としての役割も担っています。

診療内容

特徴および特色

当科の特徴は

  1. 東京都区東北部の新生児医療を担う周産期センター(NICU)です。
  2. 日本中から難治性呼吸器疾患の診断・治療を依頼される専門性の高い施設です。
  3. 学生の教育だけでなく、新生児、呼吸器を学びたい医師たちを受け入れ教育・指導を行う施設です。

主な検査

新生児・小児の気管支鏡検査は院内・往診による院外診療を含め、約1,400件/年(推定本邦最多)、呼吸機能検査は通常の肺機能検査だけでなく、中枢性呼吸機能検査、呼吸耐力検査など特殊検査も数多く行っています。先天性中枢性低換気症候群(CCHS)の専門施設としても有名で 、CCHS呼吸ドックという診断・管理システムを構築し、全国からの患者さんを受け入れています。NICU入院中だけでなく、退院後の発育・発達のフォローアップ、在宅呼吸管理なども積極的に行っています。また、新生児蘇生法講習会(NCPR)も定期的に開催し、地域の周産期医療のレベルアップをはかっています。

主な手術・処置

  • 医療機器メーカーと共同で、世界最小径極細径気管支鏡、新生児用呼吸機能測定装置、長さ可変式気管切開チューブなどを開発し、難治性呼吸器疾患の治療に当たっています。
  • 小児科、麻酔科などの協力の下、気道病変のレーザー治療なども積極的に行っています。
  • CCHSに対する横隔膜ペーシングを保険適応後国内で初めて成功させました。
外来紹介について
他院NICUを退院し、当科でのフォローアップ外来を希望される場合、
下記の当科の独自ホームページをご参照いただき、ご紹介をお願いします。