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大腸内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)のご紹介
東京女子医科大学東医療センター 検査科光学診療部(内視鏡内科)では、早期大腸がんや大腸腫瘍に対して大腸内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を積極的に行っております。通常2cm以下の早期大腸がんや腫瘍は、内視鏡的粘膜切除術(EMR)といってワイヤーをかけて切除する方法で切除できます。しかし、大腸早期がんでも2cmを越える大きなものや通常の内視鏡治療では切除が困難な良性腫瘍に対しては、腹腔鏡補助下の大腸手術や開腹手術が行われています。当科では、このような病変に対しても先進的機器や卓越した技術を用いて腹部に傷をつけずに大腸内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)という方法で内視鏡的に治療を行っています。
近年、保険診療として胃がんと食道がんに対し内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が行われるようになり、大きなものでも一括で腫瘍切除ができるようになっています。これは、病変の下、つまり粘膜下層に薬液を注射してスペースを作り、そこを特殊な器具を用いて内視鏡を用いて粘膜下層を剥離して病変を切除する方法です。しかし、大腸壁は薄いために全国的には大腸ESDを行うことで、大腸に穴が開いて手術が必要となる場合も少なくありません。技術的に困難で、未だ保険適応になっていないため、技術と設備が十分とされる医療機関のみで認可され、先進医療としてその治療法が実施されています。当センター検査科は、大学での倫理審査委員会での承認を得るとともに、厚生労働省より先進医療として大腸内視鏡的粘膜下層剥離術の治療が認可されておりますので安心して治療を受けていただけると思います。(H23年現在、全国で78施設のみに認可されております。)
当科では平成23年11月まで約150人の早期大腸がんや大腸腫瘍の方に対して大腸ESDを行い、良好な成績を収めています。大きさは、8 cm程度のものも切除可能で、治療に要する時間は、腫瘍径により異なりますが、平均約70分でした。
合併症として、後出血が2.6%ありますが全て内視鏡止血可能でした。大腸壁の弱くなった部分は、内視鏡用クリップを用いて補強可能なので手術を必要とした大腸穿孔は0%でした。
切除された病変は、病理学的検査といって顕微鏡で詳しく調べられ、がんがあるかどうか、がんになりやすい腫瘍なのかまた、がんであれば悪性度はどうなのかチェックします。完全に切除され、転移の危険性がないがんであれば、内視鏡的治療で完治します。不完全な切除になった場合や、がんのタイプが悪く転移の危険性があると判断された場合は、腸のまわりのリンパ節を含めた腸切除の手術が必要となる場合もあります。
全国登録での大腸ESDの適応は、
費用:先進医療分241,000円、健康保険診療分(薬剤や入院料他)約35,000円(3割負担)の合計で約290,000円。(非認可施設にて自費診療で行うと391,000円かかる計算です。)
なお、大腸ESDにつきお尋ねになりたいことがある方は、お気軽に検査科光学診療部までご連絡ください。
東京女子医科大学東医療センター
検査科 光学診療部(内視鏡内科) 内線 3074
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