至誠と愛

 

部門長挨拶

女性医師再研修部門について

部門長 石黒直子

(皮膚科 教授・講座主任)

 東京女子医科大学は、女性医師が種々の理由で離職された後の復職にあたり、出身大学に関わらず、様々なニーズに答えられるようなオーダーメイドの研修を実施するため、2006年に「女性医師再教育センター」を設立致しました。2017年からは「女性医療人キャリア形成センター」の「女性医師再研修部門」として、復職に向けてのご相談から研修の受付など、女性医師に対して幅広い復職支援を行っております。

 本学の創立者、吉岡彌生先生は、女性の社会的地位を向上させるべく、医師という職業が女性に適した職業であるという信念の基、医学を専門に教育する機関を創立され、社会に貢献する女性医師を育成することに命を燃やされました。当時は女性が医学部に入学すること、教育を受けられたとしても医師国家試験を受験することもままならない時代でした。100年以上の年月が経ち、現在は女性も自分の意志で医学部進学を決め、教育を受けることができるようになり、2017年度の入試では、女性医学生が55%と男性を上回る国立大学がみられております。また、2018年の医師国家試験合格者の34%を女性が占める時代となってまいりました。全国の医師数全体での推移でも、女性医師の占める割合は年々増加し、2014年以降20%を越えております。彌生先生が心に描いておられたような素晴らしい時代の到来です。

 しかしながら、優秀な女性医師が誕生する中、特に出産・育児を契機に離職し、その後その能力を埋もれさせてしまっている女性医師が多くおられるのもみてまいりました。その根底には未だに女性が家事・育児の大部分を担っているという現実があります。一方で、時代とともに働き方の多様性という新しい波がきておりまして、女性医師に関わらず男性医師も含めて、社会全体で働き方を見直すという機運が高まってきております。中でも女性を取り巻く環境は医学の世界のみならず、大きく変わろうとしてきております。今こそ離職中の女性医師の皆様に、自分のキャリアプランをライフイベントに合わせて見直しながら、当部門で行っております柔軟なプロジェクトをご活用頂き、医師という職業を再開して頂きたいと思っております。

 当部門では、詳しくヒヤリングを行いながら、臨床経験や現在の状況など異なる個人の状況を加味しながら、ご相談者の方向性を検討しております。また、復職を目指す女性医師の多くが希望される一般内科外来について、ご自身の診療スキルを確認できる「スキルチェックリスト」をホームページで公開しており、どなたでも利用可能となっております。

 今後益々必要とされる女性医師の能力を再活性化させることで、その結果復職につながり、その力を最大限、社会貢献に使って頂くまでの橋渡しができればと考えております。

 女性医師の皆様、あなたの未来を切り拓くのはご自分自身です。
 私たちはそのためのご支援をさせて頂きたいと考えております。

03-3353-8111

03-3353-8111

〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1