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循環器内科

年々増え続ける狭心症、心筋梗塞、脳卒中などは、「動脈硬化」と呼ばれる血管でのイベントが原因でおこる重大な病気です。この動脈硬化の成り立ちは複雑ですが、普段病気であることを忘れがちな高血圧症、高脂血症、糖尿病など危険因子を基礎に進むことが多いのです。危険因子を持つかどうかは年齢や体質のような遺伝的なものの他に現代人にとってある程度避けられない欧米型生活、ストレス社会での生活習慣に基づくことが明らかとなっています。これが「生活習慣病」と呼ばれる所以です。生活習慣病の徴候があれば早期に対策を立てることで健康的な生活をおくることができます。しかし生活習慣は個人によって異なりますから、対策は通り一遍の画一的な検査、指導で対応できるものではありません。ある程度予想可能な体質や個人の生活パターンを考慮し実行可能なかたちで生活習慣の改善をはからなくてはなりません。
当院循環器科の医師は、循環器疾患の専門医であるばかりでなく予防医学に積極的に取り組み、疾病の予防から治療まで一貫して対処することを方針としております。また担当看護師は、医師や薬剤師、栄養士との連携のもと、十分な医学、看護知識のもとにきめ細かいアドバイスが可能です。
生活習慣病は多くの臓器疾患をおこしますので、多くの専門医の協力が必要ですが、当院では各科の医師が十分な連携のもとに適切な診断・治療を行えることが特徴です。例えば心房細動という不整脈による脳卒中では循環器医に心房細動の治療と、神経内科、脳神経外科の専門医との提携で脳卒中の予防、治療を行っています。
また国民病といわれる糖尿病は合併疾患のために複数の診療科による治療が必要な疾患です。生活習慣の改善だけでは調節できなくなった時には、糖尿病専門医等による治療を受けることもできます。厳密な治療が必要なときや疾患の正しい知識、自己管理方法を学ぶために糖尿病教育入院も選択できます。
なお、すでに循環器疾患の治療を既に受けておられる方が内視鏡など検査や治療が必要になった場合にも、循環器医の管理のもとで安心して受けていただけます。その他循環器疾患をひきおこす肥満症、無呼吸症候群等の診断治療にも積極的に取り組んでいます。
一方当院では重症の心不全、狭心症、弁膜症、血管疾患、不整脈等の循環器疾患の入院を受け入れており、最新の考え方に基づく方法で生活の質の改善、生命予後の改善のための治療をおこなっています。さらに高度医療を要する場合は本院との提携で最も適切な検査、治療の選択をアドバイスします。

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消化器内科

消化器内科は、生命維持に必要な消化吸収と直接関係し、心と身体のバランスを調節する自律神経系の影響を受けやすい器官を扱う診療科です。担当する領域は、食べ物が通過する消化管(口から肛門まで)と吸収された栄養素の代謝をつかさどる肝臓、膵臓、胆嚢です。
食道、胃、大腸では、早期がんやポリープに対する内視鏡的診断及び治療を行っています。特に早期胃がんに対しては、粘膜及び粘膜下層切除術(EMR,ESD)による治療を相当数行ってきました。最近急増している大腸ポリープも内視鏡的切除術によって治療されています。内視鏡検査は皆さま辛いものと思っていらっしゃいますが、「苦痛無き内視鏡検査」として麻酔下内視鏡検査を平成4年より導入し、また2007年よりは経鼻内視鏡による検査も開始しております。さらに胃潰瘍の原因であるピロリ菌に対する除菌療法、クローン病や潰瘍性大腸炎といった炎症性腸疾患の外来治療も行っております。また、現代病といわれる腹痛と排便異常を伴う過敏性大腸症候群に対しても、外来診療を行っております。
肝臓疾患では、2008年4月から公的医療費助成制度の始まったC型慢性肝炎に対するペグインターフェロン・リバビリン併用療法を実施しています。特にこの治療法は個々の患者さんに応じた、きめ細かな治療と観察が必要です。私たちは、オーダーメイド治療のように個々の状況に応じて治療期間を含めた治療戦略を考え、ウイルス陰性化率を上げる努力をしています。このほか慢性B型肝炎に対する核酸合成阻害剤による治療、そして、ウィルスによる急性肝炎、サプリメントを含む薬剤が原因となった薬剤性急性肝炎、原発性胆汁性肝硬変症(PBC)や自己免疫性肝炎(AIH)などに対する治療も行っています。また肝硬変、肝臓がんに対しては、きめ細かな管理を行っています。
胆嚢、膵臓疾患では胆石症や急性、慢性膵炎が主たる疾病です。胆管結石に対して、内視鏡的に砕石、除去する治療やドレナージを実施しています。
特筆すべきこととして、2008年8月より、小腸病変に対してカプセル内視鏡による診断を開始します。現在の日本は、高齢化社会を迎えアスピリンやいわゆる非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)を服用なさっておられる方が急増しています。これらの薬剤は脳梗塞予防や腰痛、神経痛など幅広い用途に用いられておりますが、小腸粘膜に障害を引き起こし、消化管出血の原因になることが判明してまいりました。今まで、小腸には病変が少ないと思われてまいりましたが、今後考え方を変えざるを得なくなることでしょう。また、便潜血反応が陽性で大腸内視鏡検査で何も異常が見つからない方にも、小腸病変が存在している可能性が指摘されています。このように、今後ますます小腸障害の実態が明らかになり、適切な治療が行われていくものと思います。時代とともに、疾患も変容していきます。そのような、変化に対応すべく診療に携わっていく所存です。
その他、CT、MRI、超音波検査を応用した治療も専門医が担当し、よい成績をあげております。当院では人間ドックを併設していますので、特に会員の皆様の消化器疾患、わけても早期に悪性腫瘍を発見することにも努力しています。このように多岐にわたる消化器病の診断治療に多数の専門医が日夜当たっております。今後もQOLを考慮した治療法を開発し、皆様のご要望に応えるべく研鑽してまいります。

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